神戸・小1女児殺害 無期確定へ 母親「娘に報告できない」

神戸市で小学1年生の女の子が殺害された事件の裁判で、1審の死刑判決を破棄して無期懲役とした2審の判決が確定することになり、女の子の母親は「娘に報告できない」というコメントを出しました。

1審と2審の判決によりますと、殺人などの罪に問われていた無職の君野康弘被告(52)は2014年、神戸市長田区の路上で当時小学1年生の生田美玲ちゃん(6)を自宅に誘い入れ、包丁で首を刺すなどして殺害し、遺体を遺棄しました。

裁判員裁判で審理された1審で神戸地裁は死刑を言い渡しましたが、2審の大阪高裁は1審の死刑判決を破棄し、無期懲役としました。最高裁は今月1日付で検察の上告棄却を決定し、無期懲役とした2審の判決が確定することになります。

これを受け、美玲ちゃんの母親は代理人弁護士を通じて「亡くなったのが1人なら死刑にならないという前例はおかしい。 娘に報告できない」というコメントを出しました。

また、コメントには「1人の命の重さを理解していないとしか思えない。 何のために裁判員裁判をしたのか」とつづられています。

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