DYGL、2ndアルバム『Songs of Innocence & Experience』 秋山と加地が徹底解説<前半>

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J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)のワンコーナー「SONAR'S ROOM」。毎週火曜日はDYGLが登場。7月2日(火)のオンエアでは、秋山信樹(Vo./Gt.)と、加地洋太郎(Ba)が、3日(水)にリリースされたばかりのニューアルバム『Songs of Innocence & Experience』の全曲解説の前半をお届けしました。

この記事の放送回をradikoで聴く(2019年7月9日28時59分まで)

■フジロック出演直前に書き上げた曲

『Hard To Love』

秋山:この曲は去年リリースしたシングル『Bad Kicks』のB面にも入れた、このアルバムの中ではわりと古めの曲です。
加地:最初に演奏したのがフジロックで、今回7月のリリースとなると約2年の時を経てという感じになります。
秋山:フジロックのタイミングであまり新曲がなかったので、「1曲は新曲を演りたい」ということで、フジロックの前々日くらいにスタジオで「ここでデモがないと絶対にできない」というタイミングの朝、スタジオに行く前に作ったんだよね(笑)。
加地:そんなギリギリで作ったの? その裏話は知らなかったよ。そのときから比べると紆余曲折を経て、今は3パターンくらいある印象だね。初期のライブバージョンと、シングルを録ったときの渋いバージョンと、今の普通のバージョン。初期はもうちょいパワー強めで、今はもう少しテンポがサイケデリックでフレーズも変わったんじゃないかな。

『A Paper Dream』

秋山:この曲はA面の曲でシングルリリースして。PVもロンドンに滞在している間に撮りました。この曲はファーストにも近いノリがあるかな。わりと軽快で。
加地:ちょっとスウィングした軽快な。
秋山:PVは『Come Together』『Bad Kicks』と同じビデオディレクターに撮っていただきまして、この人はもともとSplashというバンドをやっていたToto Vivianなんですけど、このPVでは彼の実の兄弟であるCosmo MacDonaldさんに絵を描いてもらって、それをフィーチャーした感じのビデオで、楽しく撮影ができましたね。僕のパスポートが盗られた以外は(笑)。
加地:(笑)。楽しかったよね。
秋山:この曲はファーストと比べるとコードも7thとか入って、ジャズとまではいかないけど、そのヘンの新しいノリが入ってるので楽しいのではないかと思います。

『Spit It Out』

加地:この曲はいつ頃からあったんだっけ?
秋山:ロンドンに住みはじめてからだと思うよ。
加地:ライブでやったのは年末ころだったかな。
秋山:デモ自体は夏か秋。アレンジはだいぶ違ったからね。レコーディング数日前にけっこう詰め込んでアレンジを調整した曲で、もともとはデモを僕が書いたときにマージービート的なイメージがあって、そういうタイプのあの当時のサウンドをモダンにアップデートして書いていたので、参考としてはThe Creationや大きいバンドだとThe KinksやThe Whoとか聴きながら、こういう感じのサウンドはどうやってできているのかなと思いながら作った曲なんですけど、仕上がりはDr.Feelgood的なタイトさがあって。パブロックみたいな感じになってて、嘉本ちゃん(康平)が「なんか違う」ってなって、考えなおしてサイケとかサーフみたいなノリで行けるかもとギリギリでアレンジしなおして、このアルバムの制作に間に合った感じでした。

『An Ordinary Love』

秋山:この曲は自分たち的にはアルバムで一番新しい雰囲気かな。
加地:詰め込み感があるね。
秋山:フレーズやパートごとに録るとだいぶ違ったりするけど、かなりきれいなドラマとしてまとまったんじゃないかと思います。もともとイントロだけはあったんだけど、曲に落とし込むまでにだいぶ時間がかかって、これもギリギリで録れるか録れないかの瀬戸際だった。曲はできていたけど、実際アレンジ的に行けるかなという曲が、最後の2、3日で……。
加地:一気に3、4曲が……。
秋山:落ち着いた感じだったよね。

『Only You (An Empty Room)』

加地:『Only You』は、イギリスに来てから秋山が送ってくれたデモにあったうちの1曲だったかな。
秋山:これはイギリスに来て最初のほうの曲だと思う。『Only You』は構成とかは決まっていて、でも「これで演れるかな」と思ったら、嘉本ちゃんが「演れそう」といって肉付けしてくれて。
加地:最初、嘉本ちゃんがアレンジを作ってくれて、そこからまた変わったよね。
秋山:ソロが入るまではデモと変わってないから、それを後から伸ばした感じだね。
加地:そうだ、これも最後の3日くらいで変わった曲だ。もともと秋山が口でトランペットかサックスみたいなのをデモに入れてくれて、「けっこういい感じだな」と思ってたんだけど。
加地:実際入れることになった。僕らのマネージャーの山口さんが口のトランペットがめちゃくちゃ上手で、ギリギリその可能性もあったんだけど(笑)。

次回7月9日(火)のオンエアでは、後半5曲の解説をします。時間は22時30分頃から。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/