毎年のように格上を倒す「ジャイアントキリング」が起こるのがサッカーの天皇杯だ。そして今年も早速、魅せてくれた。
リーグ戦やルヴァンカップと違って、Jリーグクラブは天皇杯の初戦は大幅にメンバーを落としてくるのが通例だ。ほとんどがアマチュアとの対戦になるのだから当然のことであろう。しかし毎年のように足をすくわれるクラブが出てくるのも事実だ。特に驚異になっているのは大学生である。
名将、風間監督も油断したか!?
今年、餌食になったのはJ1のビッグクラブ、名古屋グランパスだ。鹿屋体育大学に0-3の大敗を喫した。
過去には筑波大学がJ1~J3までの全カテゴリのクラブを倒すジャイアントキリングを起こしたことがあるなど、毎年どこかの大学チームが天皇杯を盛り上げてくれる。もちろん、相手が戦力を落としているということもあるが、アマチュアの、それも大学生がプロクラブに勝利するのは容易ではない。大学生にとっては人生で経験する大きなイベントのひとつなのかも。モチベーションの違いが、これほど大きな「事件」を起こすのだから面白い。
その他、今大会も既にJクラブがアマチュアクラブに次々と敗れている。この大会の覇者はACL出場権を得るのだということを考えれば、Jクラブはもう少しビシッとすべきか。この調子だと、まだまだジャイアントキリングは起こるかもしれない。