「タダ獲りの達人」ユヴェントス、フリーで契約したベスト11

『Planet Football』は1日、「ユヴェントスがこれまでフリートランスファーで獲得した選手ベストイレブン」という記事を掲載した。

今夏アーロン・ラムジーとアドリアン・ラビオという国際的なスター選手2名を移籍金なしで獲得することに成功したユヴェントス。これまでもフリーの有力選手をなぜか惹き付けてきた。

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これまで「移籍金ゼロ」で獲得してきた選手たちのベストイレブンはどうなっているのか?

GK:ネト

このメンバーの中では最もネームバリューで劣る選手だろうが、とはいえ鼻であしらうような能力のゴールキーパーではなかった。

ブラジル出身のGKはフィオレンティーナから加入。ブッフォンのバックアップとしてユヴェントスのベンチに厚みを加えてくれた存在だ。

現在はバレンシアに所属しており、ブラジル代表としても2016年にデビューしている。

右SB:ダニ・アウヴェス

もうひとりのブラジル人だ。バルセロナで長く活躍を見せていたものの、クラブ側が契約を延長しないことを決断。2016年の夏にユヴェントスへとフリーでやってきた。

イタリアでは僅か1年のプレーに終わり、それほど馴染めなかったと本人が明かしている。2017年夏に契約満了でパリ・サンジェルマンへと移籍していった。

CB:ファビオ・カンナヴァーロ

2006年ワールドカップでイタリアを優勝に導き、ディフェンダーとして貴重なバロンドールを受賞したカンナヴァーロ。その夏に彼はカルチョ・スキャンダルで降格処分をうけたユヴェントスからレアル・マドリーへと移籍していった。

3シーズンをスペインで過ごした後、フリーでユヴェントスへと復帰。残念ながらその1年はそれほど印象的なプレーは見せられなかった。とはいえ、2012年にフリーで獲得したルシオよりはマシだった。

CB:オロフ・メルベリ

2008年の夏にメルベリがアストン・ヴィラを去った時、確かに様々なクラブから需要があるタレントだとは思われた。しかしこのスウェーデン代表の巨漢DFが、まさかユヴェントスに加入するとは。

彼は31歳でイタリア・セリエAに初挑戦し、定期的に出場機会を獲得。センターバックだけでなく、グリゲラのバックアップとして右サイドバックもこなすなど、ユーティリティ性でも力を見せた。

左SB:フェデリコ・バルザレッティ

バルザレッティはファンから最高レベルの評価を受けた選手ではないものの、ユヴェントスでプレーした2シーズンで大きなものを残した存在だ。

同じ街のライバルであるトリノに所属していたが、チームの破産によって契約が満了になった。ユヴェントスに加入することで「裏切り者」と批判されたが、その堅実なプレーでカペッロ監督の信頼を獲得している。

2006年のカルチョ・スキャンダルで降格処分を受けた後もチームに残り、1年でのセリエA昇格に大きく貢献している。

DMF:アンドレア・ピルロ

2011年夏、ミランは中心的な「レジスタ」として活躍していたピルロをフリーで放出するという決断を下す。もしかしたら、それはあまりにも悔やまれるものだったかもしれない。

32歳でユヴェントスにフリーで移籍した彼は、それから4シーズンに渡ってトリノに魔法をかけた。スクデットをもたらし、チャンピオンズリーグ決勝進出を導いた。

さらにイタリア代表でも活躍を続け、2012年にはEURO決勝進出に貢献、35歳でワールドカップに出場している。

CMF:エムレ・ジャン

リヴァプールからユヴェントスにやってきたのは2018年の夏であり、まだわずか1年しか経っていない。しかし彼はすでに影響力を見せている。

1月のキエーヴォ戦ではユヴェントスでの初ゴールを決めており、セリエAでの1年目で29試合に出場した。まるでクリスティアーノ・ザネッティのように、縁の下の力持ちとして屋台骨を支える存在になるはず。

CMF:サミ・ケディラ

エムレ・ジャンとそっくりだと言われるサミ・ケディラも、ユヴェントスがタダで獲得できたとは思えない選手の一人だ。

レアル・マドリーで2010年からプレーしていた彼であるが、スペインでの最後の2年は苦しいものだった。そして2015年夏にフリーでイタリアへ。それから4つのスクデットに貢献している。

AMF:ポール・ポグバ

ピルロと全く同じ文脈で語ることができる。彼を放出したことをマンチェスター・ユナイテッドがどれだけ後悔したのか、それは後の行動で明白なものになった。

2012年に10代でユナイテッドを離れ、ユヴェントスにフリーで加入。そして数年後には8900万ポンドという価格で買い戻された。イタリアでは4つのスクデット、3回のセリエAベストイレブンを獲得。まさに「掘り出し物」となった。

FW:ルカ・トーニ

トーニがユヴェントスにやってきたのは2011年1月。すでに34歳となっていた彼は、夏にやってきたアントニオ・コンテ監督に好かれなかったことから、残念ながら僅か1年のプレーになった。

しかし、彼は一つの歴史を作った。トリノではゴールに恵まれなかったトーニであるが、2011年9月8日に行なわれたユヴェントス・スタジアムのオープンを記念する試合で初得点を叩き込んだのだ。

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FW:フェルナンド・ジョレンテ

15試合のみの出場だったがインパクトを残したキングスレイ・コマンを入れるか、それともジョレンテを入れるか、かなり悩むところであったが…。

アスレティック・ビルバオからユヴェントスに加入したとき、このイケメンFWはまだ28歳だった。ややフィットするのに時間はかかったものの、2013-14シーズンには16ゴールを決める活躍を見せ、優勝に貢献している。

2シーズンで27ゴールを奪ったジョレンテは2015-16の開幕直後にセビージャへと移籍。その後スウォンジーを経てトッテナムに加入している。

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