「より良いF1にするため、ドライバーの意見を取り入れたレギュレーション作りが必要」とグロージャン

 ロマン・グロージャンは、2021年のレギュレーション制定においてF1ドライバーが重要な貢献をすることができると語り、レースを改善する方法を本当に分かっているのはドライバーであると主張している。

 2021年ルール制定への準備の進捗を確認するため、F1、FIA、チーム間の会議が最近パリで行われた、そこにはルイス・ハミルトンとニコ・ヒュルケンベルグの姿もあった。

 F1のスポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ドライバーからの意見を歓迎している。ロマン・グロージャンもパリでの会議に参加する予定だったが、スイスの自宅が強盗未遂の被害にあったため、出席をキャンセルせざるを得なかった。

 しかしながらグロージャンは、今後の会議には熱心に取り組み、10月末に確定される予定の将来のルール案策定に加わりたいと強く希望している。

「パリに向かう予定だったが、強盗未遂事件があってね」とグロージャンは語った。

「妻を置いていくことはできなかったから、直前になってキャンセルせざるを得なかった。でも今後の数回の会議には出席する予定だ」

「ドライバーも招待されており、参加することになる。僕たちドライバーだけが、何が必要で何がそうでないかということを、本当に分かっているんだ。より優れたレースをし、走行中により良い感触を掴むという点についてはね」

「大きな違いを生むとは思えないような話し合いが多く行われている。少なくとも僕たちドライバーが参加すれば、僕たちの感じていることや、優れたレースのために何ができるかということについての考えを説明することができる」

 現在、現役F1ドライバー全員がグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)のメンバーであり、この統一団体があることにより、さらに広範囲に及ぶ意見が提供されることになるだろう。

「100パーセントのドライバーがGPDAのメンバーになっているのは良いことだ。これまでにないほどに強力な団体になっていると思う」とグロージャンは付け加えた。

「F1世界チャンピオンとしてルイスが参加していて、彼の意見は注目されやすい。でも僕たちは全員が同じ考えを持っているんだ。ドライバーたちと話をしたら、僕たち全員が同じ願いを持っていることが分かる。それが現実になることを願っているよ」

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