甘栗 | 桃から生まれた甘栗太郎!

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今回は東京の老舗甘栗店「甘栗太郎」についてご紹介。 実は町田さん、パッケージどころかもっといろいろとレアなものまで持ってました…す、すごい…!

東京の甘栗といえばコレ!甘栗太郎とは?

大正時代から甘栗を販売している老舗中の老舗で、最盛期には遠くアメリカや満州にも出店していたスゴイお店なわけだが…。
とりあえず、こちらをご覧いただきたい。

同じ紙袋に見えるかもしれないが、実はコレ、どれも販売している会社が違うのだ。
向かって右から、
長男「甘栗太郎本舗」、次男「甘栗太郎」、三男「共栄洋行」、四男「九州甘栗」
となる。

甘栗太郎本舗のパッケージは登録商標の文字が昔ながらの右読みになっていて、「日本一」のコピーがついている。
次男は登録商標が左読みになり、「日本一」のコピーも「信用第一」となり、イラストも全体的にスマートな印象だ。
三男になると、かなり顔が現代的になり、体型もスマートに。四男は長男を踏襲しているようだ。
いわゆるのれん分けのような形で広がっているようだが、その元となるのはその名のとおり、本舗である「甘栗太郎本舗」だ。

甘栗太郎本舗は1914年、北澤重蔵さんという方が中国留学中に食べた甘栗の味が忘れられず、日本でも販売したいという思いから、栗の輸入をスタートし実演販売をスタートさせたことに端を発している。
トレードマークとなっている甘栗太郎を考案したのもこの人で、1918年から使用されているらしい。モチーフはもちろん桃太郎だ。そうなると「日本一」のコピーにも合点がいく。
事業は順調に軌道に乗り、中国・満州や遠くアメリカにも出店していたそうだ。

そんな甘栗太郎本舗に入社し、仕入れを担当していたのが次男である甘栗太郎の創業者、柴源一郎さん(故人)。当時は冷蔵船もなく、仕入れは相当大変だったらしい。
戦後は仕入れの力を活かして、小豆相場に手を出し、ひと財産を築いている。
このときの話は小説家・梶山季之の「赤いダイヤ」のモデルにもなったそうだ。しかも映画化もされている…昭和に上映されてるから知っている人もいるのでは?
その後、甘栗太郎本舗ののれん分けのような形で株式会社甘栗太郎を立ち上げ、それが現在も続いているのだとか。

ちなみに、町田さんが突撃取材を行ったのは、この次男の甘栗太郎だそうで、なんと創業者である柴源一郎さんから直接お話を聞くことができたんだとか。
町田さんの行動力とコミュ力すげごいわ・・・。これが、その取材をまとめた記事の写真。

サクマドロップスも番頭さんが会社を起こしているし、ホント会社の歴史は意外とおもしろいよね(;・∀・)

甘栗むいちゃいましたの味、変えちゃいましたw

そんな突撃取材の縁からか、町田さんのコレクションには単なるパッケージに収まらないものもある!
たとえばこれは、甘栗太郎本舗のロゴマークのいわゆる「清刷り」だ。

清刷りとか、会社の中でも限られた人しか普通持ってないでしょ…どんだけ仲良くなってるんですか、町田さんwww
しかもまだある。これなんかは当時の接客マニュアルである。

ドヤァ……( ・´-・`)
当時の店員さんがこれを見て、接客の勉強をしていたのかと思うと胸アツである。町田さんが開いているページはあの栗を焼くデカい釜の使い方。…これ持ってたら甘栗屋さんになれるんじゃない?(;・∀・)

さらにこちらは、なんと甘栗太郎の満州本店のもの!確かに満州御土産の文字が燦然と輝いている。満州ってことは少なくとも戦中戦前のものだよね(;・∀・)
まだロゴマークのデザインが定まっていなかったのか、あるいは例の中華クオリティのせいかは知らないが、甘栗太郎のデザインも若干異なる。どちらかというと三男に似てる?

こちらも貴重な帖紙。町田さんいわく5,000円以上購入しなきゃついてこないものなんだとか。もらったのか甘栗を5,000円分購入したのかは気になるところ…www

人に歴史あれば、会社にも歴史があり、甘栗にも歴史はある。
上の写真は明治期の浅草・仲見世通りの着色写真だが、右奥に甘栗の看板が見える。
こんな昔から甘栗は日本人の心を掴んで離さないのだ。

その最初期から甘栗に関わってきた甘栗太郎の歴史は、とてもドラマチックでなんとも感慨深くなってしまった。
町田さんのすごいところは単に集めるだけでなく、その集めたもののバックヤードまでキッチリ掘り下げていることだろう。
…いや、まあ持ってるものもハンパないんですけどね…(;´∀`)

ミノ:いや、これホントスゴイな…どこの「ガイアの◯◯け」ですか?

IT:これは1回じゃ収まりきりませんよ、甘栗…まさか甘栗にここまで心を奪われることになろうとは…。

町田:その気になれば本になるよ( ・´-・`)

一同:…………

町田:本になる( ・´-・`)

以上、「甘栗太郎」の歴史を紹介してきたがいかがだっただろうか?
いやぁ、古くからある商品やブランドの歴史って、ホント壮大で興味深いもんなんですね( ´―`)
甘栗、恐るべし!

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