古賀、白川、神谷氏が出馬 長崎選挙区

 第25回参院選が4日公示され、長崎選挙区(改選数1)は届け出順に、自民現職で元総務官僚の古賀友一郎氏(51)=公明推薦=、国民民主新人で党県連副代表の白川鮎美氏(39)、政治団体「NHKから国民を守る党」新人で元会社員の神谷幸太郎氏(43)の3人が立候補。21日の投票(二次離島など県内一部地域は20日に繰り上げ)に向け、17日間の選挙戦に入った。

 政治の安定を訴え、再選を目指す古賀候補と、県内4野党が一本化した白川候補による与野党対決を軸に選挙戦が繰り広げられる見通し。安倍晋三首相が目指す憲法改正や、10月に迫った消費税率引き上げの是非などを巡って論戦が交わされそうだ。国政レベルの争点に加え、人口流出など本県が抱える課題、地方創生について候補者がどこまで具体策を訴えるか、有権者がどう審判を下すか、低下傾向にある投票率の行方が注目される。

 立候補の届け出を済ませた後、古賀候補、白川候補は県都長崎市でそれぞれ出陣式に臨み、第一声。古賀候補は「少子高齢、人口減少時代に、社会保障と経済成長をいかに持続させるかを中心に訴える」と自公政権の継続の必要性を説いた。白川候補は“安倍1強”体制にくさびを打つため、「県民と力を合わせ、今の政治の流れを変えていく」と声を張り上げた。選挙期間中、街頭活動をしない神谷候補は、県庁で報道陣に「NHK受信料に関する不平等問題を是正したい」と述べた。

 5日からは期日前投票(県内173カ所)も始まる。県内有権者数(選挙人名簿登録者数)は115万778人(男53万4001、女61万6777)=3日現在、県選管調べ=。

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