<参院選長崎選挙区 候補者はこんな人>N国・新 神谷幸太郎さん(43) “よそ者”の視点もある

 4日公示された参院選長崎選挙区には現職、新人計3人が立候補を届け出た。国政への思いや座右の銘、趣味など、候補者の素顔に迫った。

 立候補を機に今月、初めて来県した。路面電車や港町の風景など「目に映る全てが新鮮」だ。V・ファーレン長崎やハウステンボス、坂本龍馬など魅力的なツールも再認識。縁もゆかりもない“よそ者”だが、「地元じゃないから見えることもある」と語る。
 愛知県碧南市出身。幼少のころはアニメやゲーム、サッカーが好き。「泣き虫で、自分の意見を伝えるのが苦手な子どもだった」。高校卒業後、タクシードライバーなどを経て、1月に政治団体「NHKから国民を守る党」に入った。
 選挙は自宅がある埼玉県所沢市議選に出馬した4月の統一地方選に続き、2度目。同市議には落選したが、「これまで漫然と考えていた政治への見方ががらりと変わった」。今回、同党の方針で長崎選挙区に立候補することに。街頭演説もポスター掲示もせず、選挙期間中は普段通り、東京の同党事務所で受信料徴収などに関する電話相談に応じる。「選挙だから頑張るのではなく、普段から公約に向き合う。それが自分たちの強み」と語る。
 大切にしている言葉は「死ぬこと以外はかすり傷」。趣味は、サッカーの試合を実況風に動画配信すること。リアルタイムに届くコメントに楽しさを感じている。「こんなふうに、政治への意見もみんなが気軽に伝え合えたらいいのに」とぽつり。一人一人が政治に関心を持ち、話題にし、考えることが、地域の活性化につながると思っている。

◎公約

 ①NHKの受信料についての問題提起②NHKに放送のスクランブル化を義務付けさせて、訪問員の強引な受信料徴収を撤廃させる③直接民主主義の導入。法案の是非は、国民投票を用いる

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