川平小を西浦上小に統合 教育厚生委が「苦渋の決断」

 長崎市議会教育厚生委員会は3日、市立川平小(川平町)を市立西浦上小(大手1丁目)に統合し、川平小を廃止するための条例改正案を可決した。
 市教委によると、2017年4月、児童数の減少が進む川平小を20年4月に西浦上小へ統合することを盛り込んだ実施計画案を作成した。現在、川平小の児童は複式学級となっている通常学級と特別支援学級を合わせて26人。
 17年5月から地元協議を進め、今年1月に川平小の保護者、21世帯に意向を確認。賛成16、反対5の賛成多数で統合を進める方針が了承された。川平小校区から西浦上小への通学は原則バス通学とし、通学費は市が全額補助する。
 市教委側は、自治体、保護者ともに、子どもたちのことを考え統合はやむを得ないとし「苦渋の決断」に至ったと説明。委員からは「少数意見も丁寧に聞き取り、寄り添ってほしい」「今後、統廃合が進む中で行政都合であってはならない。親の立場や子どもの苦労を考えていかなければならない」などと意見が出た。

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