全国高校野球選手権大分大会 注目の選手たち

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 春のセンバツ甲子園で活躍した明豊、大分の活躍を受け、多くのプロ野球スカウトが注目している「第101回全国高校野球選手権大分大会」。チェックすべきタレントを紹介する。

大畑蓮(明豊3年) 

投手、右投右打。2001年11月26日生まれ。184cm、74kg、前所属は明豊中学校軟式野球部

 春のセンバツ1回戦では、横浜相手に4回からマウンドに立ち、6回1失点の好救援で評価を一気に高めた。184cm、74kgの細身の長身右腕は最速146㌔のストレートとスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を低めに集める。「調子は悪くはない。試合に向けてコンディションも気持ちも整っている」と試合が待ち遠しい。

 今大会も中学の後輩である若杉晟汰(2年)にエースの座を譲ったが、「アイツの安定感とマウンドの振る舞いは自分にないもの。県予選では先発でもリリーフでも与えられた場所で自分の仕事をしゼロに抑えて、一緒に甲子園にいきたい」と共闘を誓う。

 昨秋の九州大会後から球速が10㌔以上アップ。川崎絢平監督は「真っ直ぐで勝負でき、変化球の引き出しも多い」と成長に眼を細める。大畑にとって高校最後の夏。「明豊は強打のイメージが強いが、投手陣が試合の流れを作りたい。角度のある真っ直ぐで抑え、もう一度、甲子園のマウンドに立つ」と力強く語った。

長尾凌我(大分3年)

投手、右投右打。2001年4月24日生まれ。176cm、72kg、前所属は大分中学リトルシニア

 昨秋の九州大会では3試合を完投。大分高校初の春のセンバツ出場の原動力となった。ストレートは最速132㌔と速くはないが、内外高低、緩急と抜群の制球力で相手打線に的を絞らせない頭脳派投手。松尾篤監督は「私が何も言わなくても分かっている。自分のピッチングをしてくれれば、それでいい」とエースに絶大な信頼を寄せる。

 春のセンバツ後はあえてマウンドに立たず、もう一度、自分のピッチングを見直す期間にした。「自分の持ち味はコントロール。ストレート、変化球の精度とキレを増せば相手打線を抑えることはできる」。三振を取るピッチャーではない。テンポよく上下左右、奥行きも使ってコースに投げ分ける。フライアウトは長尾の好調のバロメーターだ。

 甲子園では1失点の完投で甲子園初勝利の立役者となったが、「実力はついている。自信を過信にせず、勝つことに集中したい」と気を引き締めた。新チームになり県内で頂点に立っていない。トーナメント戦を勝ち上がる厳しさを痛感している。「点を与えなければ負けることはない」。今大会もエースとしてチームを勝利に導く覚悟だ。

翁長佳辰(日本文理大学付属3年)

投手、右投左打。2001年4月24日生まれ。178cm、73kg、前所属は石垣中学軟式野球部(沖縄県)

 今大会No.1投手との呼び声高く、プロ野球5球団のスカウトが動向を見守る。ストレートは最速147㌔だが、常時140㌔をコンスタントに投げることができる。今大会は第1シードのため2回戦からの登場となるが、決勝までの5試合を「1人で投げ抜くための練習はしてきた」と歩んできた日々に思いをはせた。

 「冬場に走り込み、投げ込み、体幹トレーニング。やるべきことは全てやった」と翁長。5月の連休では7連投、60イニング以上を投げ抜いた。さらに5月下旬春の県選手権では4試合中3試合に当番し、準決勝、決勝では完投し、チームを優勝に導いた。「調子が悪いときにはコントロール重視で打たせてとる投球術を覚えた。3年間やってきて最後の大会。悔いなく、しっかり投げ抜きたい」と闘志を燃やす。

 1年時の秋から主戦投手となり、主軸打者としてもチームをけん引してきた。最上級生となりエースで4番となった。伊志嶺吉盛監督は「プロを目指す以上は、これくらいの責務を担わなければいけない」と言い切る。翁長が小学1年で野球を始めた頃から素質を見抜き、赴任した日本文理大学付属に沖縄から呼んだ。伊志嶺監督の下で猛練習に耐え、3年間で順調に成長した。「甲子園に出て、プロ野球選手になる」と幼い頃の夢を叶えるときがきた。

(柚野真也)