17歳・長﨑「サーブやチキータは通用した」 中国の次世代エースに敗戦も手応え<韓国オープン>

写真:長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/撮影:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・韓国オープン 2019年7月2日~7月7日>

5日、韓国オープン・女子シングルス2回戦が開始。長﨑美柚(7月世界ランキング41位・JOCエリートアカデミー/大原学園)が中国の王曼昱(同5位)との試合に臨んだ。

20歳の王曼昱は、5月末の中国オープンでは決勝まで勝ち上がり、また、2018年のアジア大会では優勝を果たすなど中国女子卓球界で次世代のエースと期待される若手選手だ。

試合は、序盤から長﨑ペース。鋭い両ハンドドライブで畳みかけ、大事な第1ゲームを先取したかと思えば、第2ゲームも先にゲームポイントを握る。長﨑は10-8でタイムアウトをとり、勝負を決めにかかるが、思い切った王曼昱の攻撃を止められず11-13でゲームを落としてしまう。

第3ゲーム、デュースにもつれ込むが長﨑が制し、ゲームカウント2-1とリードを奪う。しかし、第4ゲームの接戦をものにできなかった長﨑。そのまま王曼昱に第5,6ゲームを連続で奪われ、ゲームカウント2-4で敗れた。

試合後長﨑は「王曼昱選手とは初めての対戦。サーブやチキータは通用したかなと思うが、自分の一発で決めるドライブが全部止められてしまった。連続でドライブができればもっといい試合ができたかなと思う。大事な場面で自分の方がミスが多くて、あと1点がとれなかった」と手応えを感じつつも、接戦を落としたことを悔やんだ。

敗れはしたが、長﨑は先月のジャパンオープンで朱雨玲(同4位・中国)を、今大会も徐孝元(同10位・韓国)と連続で世界のトップランカーを下しており、世界ランキング以上の実力を見せている。今回も厳しい予選をしっかりと勝ち上がり、世界ランク5位の王曼昱を追い詰めるなど、その勢いはとどまることを知らない。先月15日に17歳になったばかりの長﨑。今後の成長から目が離せない。

詳細スコア

写真:王曼昱(中国)/撮影:ラリーズ編集部

長﨑美柚2–4 〇王曼昱(中国)
11-9/11-13/12-10/9-11/4-11/6-11

文:ラリーズ編集部

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