自動運転システム開発のティアフォー、シリーズA累計113億円の資金調達 自動運転の商用化へ前進

ティアフォーは、7月4日、損害保険ジャパン日本興亜、ヤマハ発動機、KDDI、ジャフコの運営する投資事業有限責任組合、アイサンテクノロジーを引受先として第三者割当による資金調達を実施したと発表した。これにより、ティアフォーのシリーズAラウンドの累計資金調達額は113億円となる。

ティアフォーは、今回の資金調達により、優秀な人材の獲得と財務基盤の強化を進め、自動運転システムの本格的な商用化を目指す。具体的には、施設内移動・物流、過疎地域交通、市街地・高速道路における長距離貨客輸送、の3つの分野に注力する。また、リスクマネジメントや次世代移動通信システム「5G」といった自動運転サービスの実用化に不可欠な課題についても事業パートナー各社と共に積極的に取り組んでいく。

ティアフォーはこれまで、米国運輸省(U.S. Department of Transportation)に属する連邦道路庁(Federal Highway Administration)が提唱する自動運転ソフトウェア「CARMA」をはじめ世界各地で自動運転システム開発をサポートしている。ティアフォーが開発を主導するオープンソースの自動運転OS「Autoware」は既に国内外200社以上で導入された実績がある。

今後も海外において政府機関から民間企業、大学まで幅広い協業を進め、自動運転システムのグローバルプラットフォーマーとして更なる事業拡大を推進する。

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