参院選長崎選挙区 候補者に聞く・1  白川鮎美氏(39) 国民・新

 現職、新人計3人が立候補した参院選長崎選挙区(改選数1)。長崎新聞社は争点や改憲、本県の活性化策への考えなど全15問を各候補者にアンケートした。結果を7回にわたって紹介する。

【争点】今回の参院選の争点は。

 (1)全世代の人を不安にさせている「年金制度」(2)消費を大きく左右する「消費税の増税」(3)安倍総理が是が非でも実行したいと訴えている「憲法改正」。この3点が争点になっている。

【最重要課題】国政の最重要課題は。どう取り組むか。

 最重要課題は少子化。これまで危機感を持ち政策を打ち出して来なかった政治の責任は大きい。女性の選択肢について理解を示さない男性中心の政治の中、▽女性・子育て世代の議員を増やし、当事者の意見を取り入れる▽若者世代の経済的自立をサポート▽妊娠・出産・子育て・教育に係る費用負担の軽減▽仕事と子育ての両立に向け女性の雇用環境改善▽男性の家事参画サポート―に取り組む。

【評価】安倍政権をどう評価するか。

 (経済目標の)「新三本の矢」は掛け声だけになっている。経済は、国内総生産(GDP)の伸びに対し、景気動向指数はマイナス。国民生活は不安定さを増している。子育てでは、幼児教育・保育の無償化が始まるが待機児童の解消につながらず、ばらまきとの印象が否めない。社会保障では老後の蓄えが2000万円必要と言われる中、現制度では低・無年金者が多数発生するなど、不安は解消されない。

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