メクル第379号 地道に多彩に活動中 長崎市立三和中

ペンキで塗り直した銅像の前でポーズを取るSAT隊員ら=長崎市立三和中

 「SAT(サット)隊」というボランティアグループがあり、生徒有志(ゆうし)が多彩(たさい)な活動を続けています。SATとは、SANWA(三和(さんわ)中)、ACTIVE(活動的な)、TEAM(チーム)の略(りゃく)です。
 結成10年目。現在(げんざい)の隊員は1~3年の女子13人。最近は教室の壁(かべ)やベンチ、銅像(どうぞう)を塗(ぬ)り直しました。門松作り、こいのぼりの掲揚(けいよう)、梅の実の採取(さいしゅ)は毎年恒例(こうれい)。近くの高齢者福祉施設(こうれいしゃふくししせつ)に歌声を届(とど)けるために毎日、合唱の練習に取り組んでいるほか、地元の祭りでダンスも披露(ひろう)します。
 こうした活動が評価(ひょうか)され、昨年秋にはプルデンシャル生命などが全国の中高生を対象に実施(じっし)している「ボランティア・スピリット・アワード」の九州ブロックでコミュニティ賞を受賞。小さな親切運動長崎協議会から「小さな親切実行者」として表彰(ひょうしょう)も受けました。3年で隊長の竹田七海(たけだななみ)さん(15)は「日ごろの地道な活動に気付いてくれる生徒もいて、やりがいがある」と話しています。
 生徒会活動も活発です。「ワンハッピー活動」は毎朝、登校してきた生徒と生徒会役員らが玄関であいさつを交わす活動です。運動部や美術(びじゅつ)部に所属(しょぞく)する生徒約150人は毎朝約20分、学校への感謝(かんしゃ)の気持ちをこめてグラウンドや廊下(ろうか)、トイレなどを清掃(せいそう)しています。     (中村修二(なかむらしゅうじ))

 学校メモ 岩永聡輔(いわながそうすけ)校長、196人。巻頭言(かんとうげん)という伝統(でんとう)の応援(おうえん)活動があり、生徒がはだしに鉢巻(はちま)き姿(すがた)で新入生などにエールを送る。

「ワンハッピー活動」で、登校した生徒(左)とあいさつを交わす生徒会役員ら

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