現役メンバーが語るモーニング娘。への思い「モーニング娘。でいられることに誇りを持って」

現役メンバーが語るモーニング娘。への思い「モーニング娘。でいられることに誇りを持って」

7月10日放送の「梅沢富美男のズバッと聞きます!」(フジテレビ系)は“モーニング娘。同窓会スペシャル”。飯田圭織、保田圭、矢口真里らOGメンバーや現役のモーニング娘。’19もそろい、過去の映像と共にグループの歴史を振り返る。さらに、スタジオにはゆりやんレトリィバァ、岩尾望などモーニング娘。の大ファンだというゲスト陣も登場し、グループにまつわるさまざまな話題で盛り上がる。

今回はモーニング娘。’19から、22歳のリーダー・譜久村聖、同じく22歳のサブリーダー・石田亜佑美、そして12期メンバーの18歳・牧野真莉愛にインタビュー。番組の見どころやこれからのモーニング娘。についてなど、グループを背負う彼女たちの思いを聞いた。

──収録を終えて、いかがでしたか?

譜久村「私たちも気になっていた先輩方の“禁断のウワサ”が明らかになったのが面白かったです。1期さんが、“2期メンバーが入って来た時に不安だった”というお話をされていましたが、私たち9期も、加入して8カ月後に10期メンバーが入ってくることになり不安になった経験があります。グループ結成から20年以上も経つと、同じエピソードもあるのだなと驚きました。そうやって共感できる部分もあって、あらためてモーニング娘。にいられるうれしさを感じましたね。あとはやっぱり、初代リーダーの中澤裕子さんの偉大さも感じました!」

石田「私は、OGの皆さんの最近の密着映像が印象的でした。先輩方の現役時代のお話はテレビでもよく見る機会があったのですが、皆さんがお母さんになった姿は見たことがなかったんです。初めてそんな姿を見て、何だか泣きそうになりましたね」

牧野「私はOGの皆さんと一緒に出演させていただくことがすごくうれしいなと思いました。また、ゲストの方もモーニング娘。を大好きだと言ってくださって、こんなに愛されているグループにいられることがすごく幸せなことだなと思いました。過去のモーニング娘。の知らなかったお話も聞いて、先輩方がモーニング娘。を作り上げてきてくださったことをあらためて知ることができてうれしかったです!」

──収録にあたって、OGの皆さんに何かアドバイスはいただきましたか?

石田「めちゃくちゃいただきました! 数日前に矢口さんとお会いしたんですけど、『今度の収録お願いします』と言ったら、『私のことはどれだけイジってくれても構わないから!』と言ってくださって。いつも本当にたくさん助けてくださいます。なので、私たちもその言葉を信じて、今日はいろんなことに踏み込んでいけるよう頑張りました。先輩をイジるような場面もありましたけど、その裏には皆さんの優しさがあります。番組をご覧になる皆さんには、1回は普通に楽しんで見ていただいて、2回目は“後輩たちは先輩からそう言われたんだな”と思って見てもらえたら面白いと思います(笑)」

譜久村「そんなやりとりもあったので、番組の最後に先輩方の前でパフォーマンスした時には“矢口さんのおなかの中のお子さんにも向けて歌おう”と思いました。いい歌を届けたいなと心から思って。それくらい先輩方に感謝していることを収録しながら気付き、その思いものせて歌いました」

──緊張されませんでしたか?

牧野「梅沢さんやゲストの方が前に座っているのも緊張するんですけど、やっぱり一番緊張するのはOGの皆さんの前でパフォーマンスすることでしたね。しかも、私たちは当時の曲をアップデートしたものを披露するので、“かっこいいものを見せなきゃ!”と意気込みました。先輩方が歌収録本番前に“頑張って!”とジェスチャーで応援してくださったので、安心して全力でパフォーマンスすることができました!」

譜久村「梅沢さんもライブを見に行きたいと言ってくださったよね」

石田「うれしかったですね!」

──この番組を見てモーニング娘。’19さんのことを知る方もいるかもしれません。そんな方に見てほしいグループのアピールポイントは?

石田「トークではOGの皆さんがいろんなエピソードを話されていますし、現役はあまり前に出ないのかなと思われてしまうかもしれません。でも、歌い始めたら“今のモーニング娘。’19ってかっこいいじゃん!”と思っていただけると思います! パフォーマンスのかっこよさはきっと届けられるはずです」

牧野「私はメンバーがみんなモーニング娘。を大好きなことがアピールポイントかなと思います! 加入の仕方や好きになったきっかけはそれぞれ違うかもしれませんが、みんなモーニング娘。のことが大好きです。だからこそ、リスペクトしている先輩方のことをイジれる空気があるのだと思いますし、今のメンバーにも、先輩方を見てこのグループを好きになった子がたくさんいます。そんなふうに、今でもずっと変わらないモーニング娘。の“愛”を見ていただきたいなと思います!」

譜久村「私は、モーニング娘。の魅力って今も昔も変わらないパワフルさだと思っていて、今の私たちって、絶対的なセンターがいるわけではないんです。曲ごとにセンターが違ったりするので、そういう意味ではみんなが毎回センターを狙っている…そんなふうにそれぞれが情熱を込めてパフォーマンスしているんですよね。トークの部分でも、結構みんな“必死で食い込むぞ”という気持ちで頑張りました(笑)。そんなモーニング娘。全体のパワフルさを見てほしいなと思います」

──13期の加賀楓さん、横山玲奈さんもトークを盛り上げていた印象でした。

譜久村「“1人1回はしゃべるぞ!”という気持ちなんですよ! それも先輩方から引き継がれている教訓なので、役目を果たそうと頑張りました」

──では、ハロー!プロジェクトの中でも和田彩花さん(アンジュルム)や宮崎由加さん(Juice=Juice)の卒業、そして新メンバーの加入など、今まさに変化の最中だと思います。そんな変わりゆくハロプロの中で、モーニング娘。はどういう存在でいたいですか?

牧野「私は伝統をずっと守っていきたいなと思います。20年も続いているグループなので、モーニング娘。でいられることに誇りを持って、これからもグループを続けていきたいと思います」

譜久村「私は、今日の収録で一つ悔しいなと思ったことがあって…。岩尾さんが普段アンジュルムを好きだと言ってくださっているのですが、『モーニング娘。で誰が好き?』と聞かれた時に『なっち(安倍なつみ)』と答えてらしたんですよ。それが悔しかったですね。そこで現役の名前を出してもらえるように頑張らないといけないな…と思いましたし、モーニング娘。’19に振り向かせたいですね! 最近芸能人の方でもアンジュルムが好きという方が増えてきたなと思うので、やっぱりそこに負けないくらい、多くの人を魅了させるグループでありたいなと思います」

石田「モーニング娘。って昔からオーディションを経て加入しているので、メンバーは仲間ではあるけどライバルでもあるんですよ。そうやって切磋琢磨していく感じがグループの素晴らしいところだと思うし、私は好きです。ハロプロにはいろんな個性豊かなグループがありますが、その中でもモーニング娘。が一番負けず嫌いだと思います!(笑)。そんな気持ちを生かして、私たちがハロプロ全体を引っ張っていくぞという気持ちは持っています」

──譜久村さんもハロプロリーダーに就任されましたね。

譜久村「はい。自分は(ハロプロに)憧れて入ってきたので、まさかそんな立ち位置になるなんて思ってもいなかったです。でも、今日のように先輩方にお会いする機会があるたびに、“ハロプロやモーニング娘。をちゃんと守っていかなきゃ”と思います。もちろんモーニング娘。がハロプロを引っ張っていきたいという気持ちもありますが、ハロプロメンバーには面白くて個性豊かな子がたくさんいるんですよね! その子たちのことを、もっともっといろんな人に知ってほしいという思いもあります」

──モーニング娘。’19にも明日から新メンバーが加入ということで今日が11人最後の日ですが、11人のモーニング娘。で一番の思い出は何でしょう?(※取材日は新メンバー加入の前日)

譜久村「11人の思い出といわれると、『Happy大作戦』という曲が浮かびます。この曲はちょうど11人でできる曲で、一人一人のソロパートがあって、さらにみんなで円陣を組めるという最高に楽しい曲なんです! それを今の11人で歌った時に、結束力をすごく感じました。この1曲に、今の私たちが約2年間で培ってきたものをたっぷり詰めこんでファンの皆さんにお届けできたのかなと思っています」

牧野「私は11人でやった人狼ゲームが一番思い出に残っています!」

譜久村・石田「(笑)」

石田「次の日は帰国するだけだったので、ほぼ寝ないでやっていたんですよ(笑)」

牧野「はい(笑)。11人で人狼ゲームをできたのがうれしかったです!」

石田「楽しかったね。私の思い出はというと、この間までやっていた春ツアーですね。激しい曲が多くて、結構体力的につらいセットリストだったんですよ。息ももたないし、足も徐々に疲れてくるし…。そんなツアー初日と2日目、1日2公演で4公演目の終演後に『自分たちすごく頑張ったよね?』って、メンバー同士で。『頑張ったよね』なんてうぬぼれだし、なかなか普段は口にしませんけど、『頑張った』と口にしたら自然と涙も一緒に出てきて…。そして自分たちでお互いをねぎらい合うという場面がありました。お互いを褒め称え合えるグループってすてきだなって、その時に感じました」

──皆さんの結束力が伝わります。それでは最後に、番組の見どころをお願いします。

譜久村「私がビックリしたのは、飯田さんってあんなにふわふわした方なのだな、ということ(笑)。普段連絡させていただく時は、しっかりしていてキビキビした方というイメージがあったのですが、収録では飯田さんのふわふわ感がすごくて…! 私、モーニング娘。で最初に好きになったのが飯田さんなのですが、今日でさらに好きになりました。同じ出演者でもキュンとするような瞬間があったので、そこはぜひ注目してほしいです!」

石田「私は、最後に梅沢さんも『コンサートに行きたくなった』と言ってくださった、そんな私たちのパフォーマンスを見ていただきたいです!」

牧野「私はモーニング娘。のキラキラの裏側を見ていただけたらなと思います。『LOVEマシーン』の時代のキラキラしたモーニング娘。の裏側には、笑顔だけでなく努力があるんだということを知っていただければと思います!」

──ありがとうございました!

人狼ゲームの思い出を話す“普通の女の子らしさ”と、グループへの思いを語る真っすぐな視線のギャップが印象的だった。モーニング娘。しか持つことのできない“20年の歴史”を背負う彼女たちだからこそ、今後どのような革新を見せるのか期待しかない。まずは10日の放送でフルパワーのトークとパフォーマンスをお楽しみいただきたい。

【プロフィール】


譜久村聖(ふくむら みずき)
1996年10月30日生まれ。東京都出身。ニックネームはふくちゃん。イメージカラーはホットピンク。2011年1月2日、モーニング娘。に第9期メンバーとして加入。14年の道重さゆみ卒業後、モーニング娘。第9代目リーダーを務めるほか、19年6月19日からはハロプロリーダーに就任。

石田亜佑美(いしだ あゆみ)
1997年1月7日生まれ。宮城県出身。ニックネームはだーいし、あゆみん。イメージカラーはロイヤルブルー。2011年9月29日にモーニング娘。第10期メンバーとして加入。18年からはモーニング娘。のサブリーダーを務める。特技はダンス。

牧野真莉愛(まきの まりあ)
2001年2月2日生まれ。愛知県出身。ニックネームはまりあ。イメージカラーはライトピンク。14年9月30日にモーニング娘。第12期メンバーとして加入。趣味は野球観戦。

【番組情報】


「梅沢富美男のズバッと聞きます!」
フジテレビ系
午後10:00~10:54

取材・文/藤田真由香(フジテレビ担当)

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