アウディ、グッドウッドでGT2カテゴリー向けの新カスタマー車両『R8 LMS GT2』をお披露目

 アウディスポーツは7月5日、イギリスで開催されているグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場で、SROモータースポーツ・グループが提唱するGT2カテゴリー向けの新カスタマーレーシングカーとして、アウディR8 LMS GT2を公開した。

 GT2は、現在プロフェッショナル向けに高度化するGT3と、GT4の間を埋めるジェントルマンドライバー向けのカテゴリーとしてSROが提唱している新GTカテゴリー。ポルシェ911 GT2 RSなどがターゲットと言われているが、そのカテゴリー向けにGT3、GT4に次ぐ新たなアウディR8 LMSが誕生した。

 5日、アウディスポーツGmbHのオリバー・オフマン、カスタマーレーシング代表のクリス・ラインケ、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの実行委員であるリッチモンド卿、そして9度のル・マン24時間ウイナーであるトム・クリステンセンによりアンベイルされたR8 LMS GT2は、GT3ともGT4とも異なる特徴的なボディワークをもつ。

 GT2の特徴とも言える640馬力ものパワーをもつR8 LMS GT2は、ジェントルマン向けレースだけでなくトラックイベント等にも使用が可能だとしている。

「官能的なV10エンジンを搭載したこのR8 LMS GT2は、我々のカスタマーレーシングプログラムのトップエンドだ。グッドウッドのような伝統的なイベントは、このような魅力的なスポーツカーを発表するのに理想的な場所だ」とホフマンは語った。

 アウディによれば、このGT2は2020年に向け「ヨーロッパと北米で活気づくであろう」としており、一定のニーズを見込んでいるようだ。このR8 LMS GT2の発表により、アウディスポーツはGT3、GT2、GT4、TCRと4種類のカスタマーレーシングカーをリリースすることになる。

アウディR8 LMS GT2
アウディR8 LMS GT2
アウディR8 LMS GT2
アウディR8 LMS GT2
アウディR8 LMS GT2の特徴とも言えるチムニー
アウディR8 LMS GT2のコクピット
640馬力を発生するアウディR8 LMS GT2のV10エンジン
グッドウッドでお披露目されたアウディR8 LMS GT2

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