【かながわ参院選2019】第一声分析 各候補の戦略、個性表れ

候補者の第一声内容

 参院選(21日投開票)の公示日の4日に各候補が行った「第一声」は、候補や党の戦略や個性が表れた。幅広いテーマに触れた候補者がいる一方、特定の論点に絞って主張を展開する候補者もいた。政策より自己PRに力を入れた陣営も。主な候補者の第一声を分析した。

 「第一声」は、立候補を届け出後、一般の有権者に向けて最初に行う演説を指す。一人でも多くの有権者に訴えが届くよう、鉄道駅前などで行うのが通例だ。

 自民党・島村大氏(58)と公明党・佐々木さやか氏(38)の与党候補は、先の国会で批判にさらされた年金問題を集中的に取り上げた。

 経済政策や憲法、子育てなど幅広いテーマに言及したのは、共産党・浅賀由香氏(39)と社民党・相原倫子氏(58)。日本維新の会・松沢成文氏(61)は10月に控えた消費税増税を真っ向から批判した。立憲民主党・牧山弘恵氏(54)は「暮らしの底上げ」を繰り返し、俳優出身の国民民主党・乃木涼介氏(54)は自己PRに最も力を注いだ。

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