「ロアッソ熊本に入って恩返しをする」そう熱く語る日本人ゴールキーパー河野選手。ロアッソ熊本ユースを卒業と同時プロになる夢は叶わず。大学に進学、その後はバンディオンセ加古川で2シーズンプレー。今シーズンよりモンゴルにて念願のプロデビュー!モンゴルサッカーや今後のビジョンも含めてインタビューさせてい頂きました。
大学でプレーしていて、Jに行けるチャンスはなかったの?
河野 オファーされたとかではなくて、
ロアッソ熊本ユースの時にお世話になった監督の上村さん(現・カマタマーレ讃岐 監督)が
自分が大学2年の時位から、カマタマーレ讃岐のヘッドコーチをしていて、自分からお願いして、練習に参加させてもらってた。
ロアッソ熊本にもお願いしたけど、その当時熊本はリーグで苦しんでいて、練習参加はさせてもらえなかった・・。
自分でチャンスを掴んだんだね!実際に練習に参加してみて、手応えとかはどうだった?
河野 自分が思っていたよりも、手応えがあった!
ユースの時にトップチームの練習に参加させてもらった時は全く通用しなかったのを
覚えていたから、「大学で成長している!」と感じた!
だから尚更、諦めきれなかった。
なるほど!その後はどういう経緯でバンディオンセ加古川に入団したの?
河野 大学4年生後半で、周りの皆は就活で引退していく中で、自分は練習を続けながら
就活もしてて、、内定をもらった会社に新人研修まで行ってた(笑)
お給料も良いし、サッカーを引退して就職しようかなと考えて
後は会社の最終内定の書類にサインをするだけ!というところで
やっぱりプロになれていない自分が悔しくて、逃げている気がして・・
サインをせずに、合同セレクションに行って、
そこでいくつかのオファーをもらって、その中からバンディオンセ加古川を選んだ。
葛藤があったんだね!バンディオンセ加古川でのシーズンはどんな感じだった?
河野 2年在籍したんだけど、この2年間はサッカー・仕事・私生活で本当に大変だった。
基本スタイルは、6時半起床、7時半にはグラウンドに着いて、
8時半から11時まで練習。 練習が終わってすぐに移動して12時から21時まで
障碍者支援施設で職員として働いてた。
ハードスケジュールできつかったけど、
眠る前は次の日の練習が楽しみで仕方が無かった!笑
やっていく内に段々、仕事とサッカーを全力でやれることが
楽しくなってた!
仕事の悩みとサッカーの悩み、両方味わえるなんて、
それこそが地域リーグの魅力であり、人間的な成長は本当に大きいと思う!!
その考え方良いね! その後はどうやってモンゴルに移籍したの?
河野 実はモンゴルって最初から決めていた訳ではなくて、最初は東南アジアでプロになりたかったんだ。だから日本人GKとして東南アジアで活躍している和田さん(現在ラオスリーグ1部のマスターセブンでプレー柱)と連絡を取り合い、経験談など情報収集していく内に、自分にはモンゴルGKには無い武器を持っている!ということに気づいてモンゴルに行くことに決めたんだ。
そして、現地に飛び込んで数チーム練習に参加して、そこでオファーを貰って契約したんだ。
実際にモンゴルでの待遇や練習環境はどんな感じだった?
河野 待遇は、給料、家、食事といった感じ!
モンゴルに来る前はサポーターも少なくて、環境もグラウンドはカチカチ・・と聞いてたけど
自分が来てからは、人工芝のグラウンドが新しく2つも出来たり、お客さんも増えてきているみたいで、少しずつではあるけど、サッカーに力を入れてきているな、とプレーをしながら感じてる!!
そうなんだ!実際にプロのリーグ戦にデビューしてみての感想を聞かせて!
河野 デビューがまさかの先発だったGKが前半9分で怪我をして、そこで出場することになったから、変な感じだった(笑)ただ、去年王者のエルチムとデビューで対戦出来たのは大きかったと思う!
そこまでの差を感じなかったし、自分の武器にしていたキックはかなりの手応えを感じた!
スピード感とかプレーの質は、自分がプレーしていた地域リーグの方が高いと感じたけど、
球際の激しさや荒々しさはモンゴルの方が凄い!
モンゴルが高地だからなのか、シュートもなかなか凄いのが飛んでくるよ!(笑)
途中からの出場なんてGKには珍しいね! 選手として今後の目標とかはある?
河野 今後の目標は、AFCに出たい!!その為にはチームで勝ち続けなければならない。
だから1日1日を大切に、次の試合で勝つ準備怠らない!
それから、やっぱり自分の育った熊本で、ロアッソ熊本の選手としてプレーしたい!
そうすることが、ずっと支えてくれていた親や友達、応援してくれている方々への
最大の恩返しになると思う。
今後はサッカーで「火の国熊本」をもっともっと盛り上げたいと思ってるよ。
今後海外でプロを目指す選手にアドバイスとかあれば・・!
河野 まだ日本を出て2か月位しか経ってないし、アドバイスとか出来る立場ではないけど自分が言えることは、「考えるより行動」してみてほしい!自分は頭が良い人間でもないし、学校の成績とかも本当に最悪だった。(笑)でも、自分がやりたいこと、興味があることに対してはとことん、考えるより行動してきた!情熱を持って行動してた!だから今サッカーで生活出来ていると思う!
そこは自信を持っていえる。自分が行動することによってしか情報は集まらない。その時は不安に感じることもあるかもしれないけど、人生にとっては絶対プラスになるはず!行動すれば失敗もあるけど全然それで良い!!助けてくれる仲間が必ずいるし、それでも不安な時は俺に相談して!!(笑)
最後に考えないで行動、って聞こえるかもしれないけど行動すれば、どうせ考えるだから行動しよう!!どうせ生きているなら、濃い人生にしたいでしょ?
こんなこと言ってて自分もまだまだだけど・・(笑)河野公寿らしく生きます!
俺は選手生活が終わっても、自分がこの世に居なくなっても、誰かに夢を与えられる人間になっていたい!!!