ヤマメ養殖場と釣り堀 「青龍の郷」きょうオープン 松浦 体験型観光に活用へ

プレオープンのイベントでヤマメ釣りを楽しむ市民=松浦市、青龍の郷

 長崎県松浦市上志佐地区や柚木川内キャンプ場の活性化を図ろうと、地域住民らが手づくりしたヤマメの養殖場と釣り堀「青龍の郷」が7日、グランドオープンする。新しい体験型の観光施設として既に4月から試験的に修学旅行生らを受け入れており、評判も上々だ。

 「青龍の郷」は同キャンプ場に近接する渓流沿いに位置する。地域住民らでつくる「柚木川内活性化協議会」(川原純一会長、14人)が交流人口を増やし、地域ににぎわいを取り戻そうと計画した。地域のシンボルの「龍王の滝」からの清流をいけすに引き入れ、雲仙市から昨年仕入れたヤマメの稚魚約3千匹を飼育している。

 1年で体長20センチほどになったヤマメは隣の釣り堀に移される。来場者は貸しざお1本3千円(えさ、バケツ、軍手付き)で1人8匹まで釣ることができ、その場で焼いて食べることができる。養殖のため川魚特有の臭みがなく、淡泊な白身の味わいが人気となっているという。

 営業は当面、毎週日曜午前9時~午後5時。川原会長は「駐車場やトイレなどまだまだ未整備な面も多いが、訪れる人には豊かな自然の中で楽しい時間を過ごしてもらえれば」と話している。問い合わせは川原さん(電090.3602.8466)。

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