メクル第380号 中国の児童らと文化交流 平戸・田助小

輪になって田助ハイヤ節を踊る子どもたち=平戸市立田助小

 中国・蘇州(そしゅう)市の美術(びじゅつ)学校、馬蘭花(ばらんか)芸術培訓(ばいくん)センターの児童生徒ら計23人が3日、平戸市大久保(おおくぼ)町の市立田助(たすけ)小(岸誠(きしまこと)校長)を訪(おとず)れ、絵手紙作りや踊(おど)りなどを通して交流を深めました。

 蘇州市の国際(こくさい)アニメ創作(そうさく)コンクールで好成績(せいせき)を収(おさ)めた同センターの子どもたちを中国の英雄(えいゆう)、鄭成功(ていせいこう)が生まれた平戸に派遣(はけん)し、地元の子どもたちと文化交流したいと平戸観光協会に提案(ていあん)があり、田助小が受け入れました。

 田助小の5年生と同センターの子どもたちは図工の授業(じゅぎょう)で絵手紙作りに挑戦(ちょうせん)。体育館で田助小の4~6年生が地元の伝統芸能(でんとうげいのう)「田助ハイヤ節(ぶし)」を披露(ひろう)すると、同センターの代表児童が太極拳(たいきょくけん)の演武(えんぶ)などでお返し。最後はハイヤ節に合わせ、全員で輪になって踊りました。

 同センターの小学3年、チンヨサさん(10)は「みんな礼儀(れいぎ)正しく、やさしく接(せっ)してくれた。また会うのが楽しみ」と笑顔。田助小5年の原田一葉(はらだかずは)さん(10)も「言葉が分からなくても思いはジェスチャーなどで伝わった。大切な思い出にしたい」と話しました。

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