対馬の自然と歴史守ろう 厳原中、2小学校と美化活動

厳原の観光名所「万松院」の石段をほうきで掃き清めた厳原中生徒(手前)と厳原小児童(奥)=対馬市厳原町西里、万松院

 長崎県対馬市厳原町桟原(さじきばら)の市立厳原中(西山篤校長、146人)は、同校区内の市立2小学校と合同で「地区ボランティア清掃」に取り組んだ。3校の児童生徒が厳原中心部の美化に汗を流し、交流した。
 厳原中の校区内には、北部3地区の児童が通う厳原北小(平山俊章校長、59人)と、南部11地区の厳原小(田中宏樹校長、244人)がある。地区ボランティア清掃は地域への愛着と感謝の気持ちを育もうと厳原中が長年続けており、2017年から3校合同で取り組むようになった。
 今年は3日にあり、厳原中と厳原北小の全児童生徒と、厳原小の3~6年の児童(154人)を含む計約350人が参加。各地区に分かれて活動した。
 このうち南部の国分(こくぶ)地区に住む厳原小の14人と厳原中の6人は、近くにある観光名所「万松院(ばんしょういん)」の百雁木(ひゃくがんぎ)と呼ばれる132段の石段を清掃。上から下まで、ほうきで丁寧に掃き清めた。
 厳原小6年の和田歩乃香(ほのか)さん(11)は「一段、一段、心を込めて掃除した。中学生になったら部活でバレーをしたい」とほほ笑んだ。厳原中3年の瀬戸口さくらさん(14)は「美しい対馬の自然と歴史をこれからも守っていきたい」と話した。

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