豚コレラ、県内の養豚場に異常なし

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 福井県は7月7日、大野市で捕獲された野生イノシシ2頭が豚コレラに感染していたと発表した。昨年9月に岐阜市の養豚場で発生が確認されて以降、福井県内での確認は初めて。県内では同日現在、8施設が豚約2600頭を飼育しているが、異常は報告されていない。

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 豚コレラは、豚とイノシシにしか感染しないが、致死率が高く感染力が強い。人には感染せず、感染した豚を食べても人体に影響はない。

 県中山間農業・畜産課によると、イノシシは成体の雄。6月29日と7月3日、大野市街地東部の山際2カ所で地元猟友会が設置したわなに生きたままかかっていた。県の検査で5日に陽性反応が出て、6日の国の検査で確定した。捕獲地点は岐阜県境から約17キロ。感染経路は特定できていないが、ウイルスの遺伝子の型は岐阜県内で確認されたウイルスと一致した。

 福井県は家畜伝染病予防法に基づき、捕獲場所から半径10キロ圏内にある市内の養豚場1施設を監視対象とし、異常の有無を毎日報告するように求めた。7日には施設を立ち入り検査し、飼育している豚の体調や、野生動物の侵入を防ぐための柵の設置状況などを確認した。

 他の施設にも柵の設置や消毒の徹底を指導。農林水産省の担当者らとも県庁内で対策を協議した。今後、発生状況を把握するため嶺北の11市町で捕獲されたイノシシの検査を行い、野生イノシシへのワクチン入り餌の散布も検討する。8日には対応連絡会議を開き、市町の担当者らに感染防止対策などの徹底を周知する。同課は「死んだイノシシを見つけたら県や市町に連絡してほしい」と呼び掛けている。

 豚コレラは2018年9月以降、岐阜、愛知両県を中心に相次ぎ、これまでに約12万頭の豚が殺処分された。6月には福井県境から約1.2キロの岐阜県郡上市で感染したイノシシが見つかった。福井県は大野市などと連携し、イノシシの捕獲や検査を強化していた。