【MLB】田中将大は2度目の選出 オールスターの日本人の歴史、群抜くイチローの功績

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

イチローに続くのは、ダルビッシュの4度の選出

 ヤンキースの田中将大が、ブルージェイズのマーカス・ストローマン投手に替わりMLBオールスターゲームに出場することが発表された。田中のオールスター戦選出は、デビュー年の2014年に続いて2回目となる。日本人MLB選手のオールスター戦選出はここまで12人、今回で27回目となる。

○オールスター 選出回数一覧。
10回 イチロー(2001年~2010年)
4回 ダルビッシュ有(2012年~2014年、2017年)
2回 佐々木主浩(2001年~2002年)
2回 松井秀喜(2003年~2004年)
2回 田中将大(2014年、2019年)
1回 野茂英雄(1995年)
1回 長谷川滋利(2003年)
1回 斉藤隆(2007年)
1回 岡島秀樹(2007年)
1回 福留孝介(2008年)
1回 岩隈久志(2013年)
1回 上原浩治(2014年)

 MLB日本人投手の通算勝利数2位(79勝)の黒田博樹、6位(56勝)の松坂大輔は選ばれていない。日本人MLB選手として最初にオールスター戦に選出されたのは1995年のドジャース野茂英雄。7月11日(日本時間12日)、アーリントンで行われた試合で、ナ・リーグの先発としてマウンドに上がり、ア・リーグのトップバッター、ケニー・ロフトンを三振に打ち取った。野茂は2回を投げて1安打3奪三振、自責点0だった。野茂は日本人最多の123勝を挙げているが、選出はこの1回だけだった。

 2001年にはマリナーズのイチローと佐々木主浩がそろって選出された。7月10日(同11日)、マリナーズの本拠地セーフコ・フィールドで行われた試合では1番中堅で先発したイチローは初回にランディ・ジョンソンから一塁内野安打。佐々木は9回にマウンドに上がり、3者凡退に切りセーブを記録した。佐々木は翌年も選出。イチローは2001年から10年連続で選出され、MLBの看板選手の1人となった。2007年7月10日にAT&Tパークで行われた試合では、オールスター史上唯一のランニングホームランを記録、MVPに選出されている。

 2003年7月15日のUSセルラー・フィールドの試合ではヤンキースの松井秀喜が7番中堅で先発。1番右翼で先発したイチローとともに、日本人選手が2人もオールスターのスタメンに名を連ねた。この試合にはエンゼルスの長谷川滋利も出場している。

 ダルビッシュ有は2012年から3年連続で選出された。しかし、ダルビッシュは登板間隔の問題などで、2012、2013年は出場せず。2014年に初めて球宴のマウンドに上がった。この年には上原浩治もマウンドに上がっている。

 田中将大は2014年にも選出されているが、右肘の故障のために出場していない。今年のオールスターゲームは7月9日(同10日)、インディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドで行われる。田中将大は、今回こそは球宴のマウンドに上がってほしいものだ。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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