【トルコの定番のパン「スィミット」】わざわざ訪れたいイスタンブール新市街の名店2選

トルコで日常的に食べられているゴマ付きのリング状のパン、スィミット。街角の屋台で買うことができ、食べ歩きできるスナックとして旅行者にも親しまれています。屋台のスィミットもいいけれど、庶民からも愛されるパン屋のスィミットの味は格別。わざわざ買いに行きたくなる、イスタンブールのスィミットの名店を現地からレポートします!

スィミットとは?

ドーナツみたいなリングの形をした、たっぷりとゴマが付いているトルコの定番のパン、スィミット。朝食のとき、ちょっとお腹が空いたときなど、トルコ人が日常的に食べているパンです。街角にはスィミッチ(simitçi)、つまりスィミット売りの屋台がたくさんあり、買いたいときに1.75TL(約33円)で手軽に買うことができます。

イスタンブールでは、観光の中心地スルタンアフメット、旧市街の交通の要所エミノニュなど、旅行者が訪れるような場所にも必ず屋台が出ているため、旅行中ちょっとお腹が空いたなぁと思ったら屋台で買って、食べ歩きしながら観光を楽しむことができます。

トルコで最も愛されているパンというだけあり、トルコの人たちはガイドブックには載らいないような知られざるスィミットの名店で、日々の糧を購入しています。毎日のように足を運んで家族の人数分のスィミットをがっつり買いに行く、地元の人行きつけのパン屋をご紹介しましょう。

スィミットの名店<その1>「ガラタ・スィミッチ」

1つ目はイスタンブールのカラキョイにある「ガラタ・スィミッチ」。カラキョイは、最近おしゃれなカフェが続々とオープンし若者で賑わうエリアです。「ガラタ・スィミッチ」はそんなカラキョイで30年ものあいだ愛され続けているスィミットの名店です。

このパン屋の外には少しだけテラス席があり、チャイと一緒にスィミットやマフィン、総菜パンを食べながら休憩している人たちが後を絶ちません。窯から出てきた焼き立てを一度口にすると、屋台のスィミットでは物足りなく感じてしまいますよ!

ガラタ・スィミッチ(Galata Simitçi)

Kemankeş Mah., Mumhane Cd. 47/A, 34425 Beyoğlu/İstanbul

スィミットの名店<その2>「ボアズケセン・スィミット・フルヌ」

イスタンブール新市街の観光名所であるイスティクラル通りからボスポラス海峡のほうへ下るエリアには住宅街が多く、庶民に愛される隠れた名店が多いことで知られています。イスティクラル通りからカラキョイ方面へ抜けるボアズケセン通りで40年以上続くスィミットの名店が「ボアズケセン・スィミット・フルヌ」です。

販売しているのはスィミットとごく少量の総菜パンだけなのに、大きなオーブンから毎時間焼きあがるふっくらしたスィミットを求めて、地元の人がひっきりなしに訪れては購入していきます。それも何十個、という単位!店の外にまで充満しているゴマの香ばしいにおいに、足を止めずにはいられない、そんなお店です。

屋台のスィミットよりも厚みがあり、表面はカリッと、中はもっちりとした食感がクセになります。

ボアズケセン・スィミット・フルヌ(Boğazkesen Simit Fırını)

Tomtom Mahallesi, Boğazkesen Cd. No:65, 34433 Beyoğlu/İstanbul

トルコの素朴な味を堪能しよう

スィミットはトルコを代表するといっても過言ではないほど、みんなから愛されているパンです。庶民が日常的に食べている味を、ぜひトルコで味わってみてください。素朴ながらどこか奥深い味に、きっとまた食べたくなってトルコに戻ってきたくなるはずですよ!

※価格は2019年7月現在(1TL約19円)

[All photos by Zon]

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