パイレーツの正捕手・セルベリ 脳震盪の影響で「捕手引退」へ

パイレーツで2015年から正捕手として活躍してきたフランシスコ・セルベリが、慢性的な脳震盪の影響により、捕手としてのキャリアを終えようとしていることが明らかになった。セルベリ自身が「DKPittsburghSports.com」のデジャン・コバセビッチに対して「今後捕手を務めることはない」と話したようだ。

今季のセルベリは、ここまで34試合に出場して打率.193、1本塁打、5打点、OPS.526という成績。捕手として32試合、代打として2試合に出場し、一塁手としての出場も1試合だけある。脳震盪の影響により日本時間5月26日から故障者リスト入りが続いており、コバセビッチによると、セルベリが脳震盪で戦列を離れるのは、2008年のヤンキースでのメジャーデビュー以来、少なくともこれが6度目だという。

「捕手引退」の意向を明らかにしたセルベリだが、戦列復帰を果たした際にどのポジションを守るつもりであるかは、今のところ明言していない(メジャーで経験があるのは一塁、二塁、三塁)。セルベリによると、今後数週間以内にマイナーでのリハビリ出場を開始することを望んでいるようだ。

セルベリは、パイレーツ移籍1年目の2015年に自己最多の130試合に出場して打率.295、7本塁打、43打点、OPS.771の好成績をマークし、FanGraphs版のWARでは5.9を記録。その活躍を評価され、2016年5月に3年3300万ドルで契約を延長した。その後もパイレーツの主戦捕手を務め、昨季は104試合に出場して打率.259、12本塁打、57打点、OPS.809をマーク。しかし、そんなセルベリも慢性的な脳震盪には勝てなかった。

セルベリは今季がパイレーツとの契約最終年となるため、今季限りでパイレーツを去る可能性が高い。無事に戦列復帰を果たせた場合、正一塁手のジョシュ・ベルと正三塁手のコリン・モランの控えを務めることが予想される。そして、パイレーツは「扇の要」をエリアス・ディアスとジェイコブ・ストーリングスの2人に任せることになるだろう。

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