げた箱減った雪浦小の玄関で50回目のコンサート ギターの音色で米津玄師「パプリカ」など合唱

山口修さんのギターと純子さん(左)の歌声に合わせ合唱する児童=西海市立雪浦小

 西海市立雪浦小(淺田眞理校長、34人)で年数回開いているロビーコンサートが5日、50回目を迎えた。出演した長崎市のギタリスト、山口修さんと妻で歌手の純子さんは、8年前の第6回でも演奏や歌を披露。「50回続いたら再び演奏する」というその時の約束を果たし、児童や住民ら計約60人に美しい音の響きを届けた。
 コンサートは2010年12月に、児童数減少でげた箱を撤去した玄関ロビーを活用しようと、PTAが始めた。現在は地域住民らも加わった学校運営委員会「つがねの会」と同校が共催。市の補助金や地域からの寄付で、市内外から幅広く演奏家を招いてきた。
 山口さん夫妻はギター曲の「禁じられた遊び」などを披露したほか、米津玄師さんの「パプリカ」などを児童らと合唱。修さんは「一緒に歌うことは、お互いの心をつなぐこと」とメッセージを送った。
 6年の松下恋百(こはく)さん(11)は「音色と声がきれい」と満足そうな表情。つがねの会の山田千晶さん(50)は「地域と学校が一体となり50回を迎えられた。これからも子どもたちに経験の種を与えたい」と振り返った。
 次回は10月、大阪からテルミン奏者を招く。

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