IQMは量子コンピューティング技術の破壊的進歩推進を目指す

IQMは量子コンピューティング技術の破壊的進歩推進を目指す

フィンランドに拠点を置くスタートアップが、国際投資家からのシードファンド1260万米ドルを確保

AsiaNet 79547

エスポー(フィンランド)、2019年7月9日/PRニュースワイヤー/ --
量子コンピューティングの破壊的進歩を推進するとのビジョンを持ったイノベーターのチームがIQMフィンランド(IQM Finland Oy:http://www.meetiqm.com/)(IQM)を設立しました。アールト大学(Aalto University)(Aalto)とフィンランドVTT技術研究センター(VTT Technical Research Centre of Finland)のスピンアウトであるこのスタートアップは、世界初のスケーラブルな量子コンピューティング・ソリューションを可能にするハードウェアシステムを開発しています。同チームはすでに温度管理その他、計算速度と情報の精度に影響を及ぼす領域で飛躍的進歩の先駆けとなっています。そのイノベーションは、実際的に応用できる量子コンピューター開発レースで頭角を現したハードウェアのリーダーとしてのIQMの位置づけを確立しています。

同社はまた1260万米ドルのシードラウンドを完了したばかりです。資金提供したのは、マタデロQED(Matadero QED)、マキvc(Maki.vc:http://www.maki.vc/)、MIGファンズ(MIG Fonds:https://www.mig.ag/en/)、オープンオーシャン(OpenOcean:http://www.openocean.vc/)、テシ(Tesi:http://www.industryinvestment.com/)(フィニッシュ・インダストリー・インベストメント)、ヴィト・ベンチャーズ(Vito Ventures:http://www.vito.vc/)。ファンドの役員には、世界的半導体の専門家やインフラの構築、人材の採用、エコシステムパートナーとの連携拡大でIQMを支援する起業家が名を連ねています。MIGパートナーのアクセル・シーロフ博士が会長に、オープンオーシャンのパートナー、エカテリーナ・アルマスクが理事会に加わります。

量子コンピューティングは、何年もかかっていた複雑な問題を数時間で解決することで、創薬、材料科学、融資のように産業に大改革をもたらします。まだ初期段階ではありますが、この業界は今後5年のうちに20~50億米ドルになることが見込まれます。最近のBCGアナリシス(BCG analysis:https://www.bcg.com/publications/2019/quantum-computers-create-value-when.aspx)によれば、10年後には500億米ドルに達する見込みです。

IQMの創立者たちは、アールトやVTTでの研究でつながりました。全員が量子物理学でPhDを取得しており、超電導量子プロセッサーのエキスパートです。アールトとVTTがIQMを生み出したのは、当然の結果でした。どちらも超電導回路で、最近では量子技術で世界的に知られているのです。超電導回路は量子情報を保存、処理する量子ビット(キュービット)に使われます。キュービットは量子コンピューターの構成要素を表しています。

量子コンピューティング導入の推進は、絶えず計算速度を向上させることとエラー修正の改善にかかっています。これにはキュービットのリセット、論理ゲート、読み出しに必要な時間を大幅に短縮することによりクロック周期をより早めることが求められます。そこに到達するには、不安定なキュービットの安定を保つようきめ細かく調整されていながら、堅固、実用的でコスト効率の良いハードウェアシステムが必要です。まさにIQMの得意分野です。

ハードウェアのイノベーションを携える当社は業界最速のキュービット・リセットと読み出しを立証し、実用的な量子コンピューターを現実に近づけることを目指しています。

役員の声明
「IQMは、すでに量子技術を新開地に導いたイノベーションの上に成り立っています。アールトとVTTの支援のおかげで、当社は量子技術を実行可能、実用的でコスト効率の良いものにするため、システムレベルでの進歩を推進すべく迅速に動きました」(IQM共同創立者兼CEO、ヤン・グーツ博士)

「業界最速のキュービット・リセットと読み出しを立証するという当社の取り組みを推し進めることに興奮しています。これが業界を実行可能な量子コンピューティング・ソリューションに一歩近づけると確信しております」(IQM共同創立者兼最高技術責任者、クアン・タン博士)

「スケーラブルなQCへの道はハードウェアの創意工夫にあると信じ、IQMに出資しました。その上、チームの知識と専門技術、手強い問題を解決するためのしっかりしたアプローチ、優れたイノベーションを有望なビジネスにするには何が必要であるかという鋭い洞察に感心しています。彼らの取り組みをサポートできて光栄です」(MIGパートナー、アクセル・シーロフ博士)

IQMフィンランド(IQM Finland Oy)について
IQMは、量子コンピューティングの破壊的進歩を推進しています。このスタートアップは、世界初となるスケーラブルな量子コンピューティング・ソリューションを可能にするハードウェアシステムの開発に重点を置いています。温度管理その他、計算速度と情報の精度に影響を及ぼす領域における初期のイノベーションにより、同社は実際に応用できる大規模量子コンピューティング・ソリューションの世界的開発レースにおいて、ハードウェアのリーダーとして頭角を現しました。フィンランドのエスポーに本社を置くIQMは、国際投資家たちが株式非公開で支援しています。http://www.meetiqm.com/

IQMに関するお問合せ
Jan Goetz、CEO; 電子メール: jan@meetiqm.com; +358 505 666 483 (英語 & ドイツ語)
Kuan Yen Tan、CTO; email: kuan@meetiqm.com; +358 503 442 896 (英語 & 中国語)

代理店へのお問合せ
Jane Evans-Ryan; Genuity Communications; 電子メール: jane@genuitypr.com

ロゴ: https://mma.prnewswire.com/media/942288/IQM_Logo.jpg
写真: https://mma.prnewswire.com/media/942289/IQM_Quantum_Chip.jpg
写真: https://mma.prnewswire.com/media/942290/IQM_quantum_processors.jpg

(日本語リリース:クライアント提供)