免許返納“加速”

室蘭署管内 高齢ドライバー

©株式会社室蘭民報社

1~6月 241件、昨年の3割増し

高齢ドライバーによる車両転落事故=昨年7月、登別市内

 高齢ドライバーによる事故の報道の影響とみられる免許返納が室蘭警察署管内でも増えている。登別では昨年、高齢ドライバーの車両転落事故が相次ぎ、同署は適切なタイミングでの返納を呼び掛けている。

 今年1~6月末の返納数は241件と前年同期(187件)を上回った。報道の影響や、運転経歴証明書の郵送制度の浸透が背景にあるという。

 高齢ドライバーによる死亡事故は同署管内でも発生。登別市内の病院の駐車場で昨年6、7月、運転操作を誤り、柵を突き破って約5メートル下に転落した。7月の事故では運転手の70代男性が死亡している。事故を受けて、同病院は駐車方法を変更。同署は病院や大型スーパーなどの立体駐車場の設備点検に追われた。

 同署管内で昨年起きた交通事故(155件)の第1当事者は、70代が30件(19・4%)と最多で、20代の29件(18・7%)を上回った。室蘭市内では8日、70歳と76歳が運転するバイクとダンプカーの衝突事故が発生。高齢ドライバーの事故は後を絶たない。

 同署は「体力の衰えを感じたり家族に返納を勧められた場合は、前向きに検討を」としている。
(鈴木直人)