エンゼルスのトラウトとラステラが背番号「45」を着用

インディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドで行われた第90回オールスター・ゲームに選出されたエンゼルスのマイク・トラウトとトミー・ラステラは、先日亡くなった同僚タイラー・スキャッグスへの追悼の意を表し、背番号「45」のユニフォームを着用して試合に臨んだ。また、試合開始前にはスキャッグスに対して黙祷が捧げられた。

トラウトは、日本時間7月8日の時点で「スキャッグスのために何かをやるつもりだ」といった趣旨の発言をしていた。そして、背番号「45」のユニフォームを着用することを決め、同僚のラステラも故障により試合には出場できなかったものの、トラウトに賛同して同様に「45」を背負った。「僕たちは彼の背番号を背負う必要があったんだ。彼はいつもオールスター・ゲームでプレイしたいと言っていたし、そのために一生懸命努力していたからね」とトラウト。スキャッグスは「トラウトと一緒にオールスター・ゲームでプレイしたい」という願いを持っていたようだが、トラウトがスキャッグスの「45」を背負うという形で、その願いは実現した。

過去に2度、オールスター・ゲームMVPに選出されているトラウトだが、この日は2打数ノーヒットに終わり、オールスター・ゲーム7試合目の出場にして初めてヒットを打つことができなかった。しかし、トラウトにとって今回のオールスター・ゲームは特別なものとなったようだ。「今回のオールスター・ゲームは特別だった。スキャッグスが一緒にいてくれるような感じだったんだ」とトラウト。トラウトとスキャッグスは、ともに2009年のドラフトでエンゼルスから指名され、親しい友人だった。打率.301、28本塁打、OPS1.098という素晴らしい成績で前半戦を終えたトラウトは、亡き親友の思いも背負って後半戦に臨む。

© MLB Advanced Media, LP.