ヤンキースとツインズがストローマン&ジャイルズ両獲りを目指す?

ブルージェイズは今回のトレード市場でエース右腕のマーカス・ストローマンとクローザーのケン・ジャイルズを売りに出すと見られている。TSNのスコット・ミッチェルによると、少なくともヤンキースとツインズの2球団が両投手の獲得に興味を示しているようだ。

ミッチェルは、ヤンキースとツインズが両右腕の獲得に必要な対価について、ブルージェイズに問い合わせを行ったことを伝えている。両投手とも来季までブルージェイズが保有可能であり、ブルージェイズは各投手を安売りする必要はない。ブルージェイズのロス・アトキンスGMは、両投手を「セット売り」するのではなく、別々のトレードで放出し、獲得する対価の最大化を目指すと見られている。

ヤンキースは、セットアッパーのデリン・ベタンセスが長期欠場しているにもかかわらず、アロルディス・チャップマンを筆頭に球界屈指のブルペンを誇っている。しかし、支配的なピッチングのできるジャイルズの加入は、特にポストシーズンの戦いにおいて大きな武器となるだろう。また、ストローマンについては、ヤンキースが若手外野手のクリント・フレイジャーの放出に前向きでなく、ヤンキースがストローマン獲得にあまり積極的でないことをMLBネットワークのケン・ローゼンタールやジョン・ヘイマンが伝えている。ただし、ストローマンとジャイルズを同時に獲得できるとなれば、ヤンキースはフレイジャーの放出を決断するかもしれない。

一方、ア・リーグ中部地区で独走態勢を築いていたツインズは、インディアンスの猛追によって、補強による戦力アップを強いられている。メジャー有数の攻撃力を誇るツインズだが、マーティン・ペレスやブレイク・パーカーの失速により投手陣には不安を抱えており、先発・ブルペンとも補強を施しておきたいところ。その点では、先発にストローマン、ブルペンにジャイルズを加えることのできるブルージェイズは、理想的なトレード相手と言えるだろう。

なお、ストローマンはヤンキースとツインズが自身の獲得に興味を持っていることを報じたツイートに「いいね」を押している。ブルージェイズのエース右腕は、ポストシーズン争いを繰り広げるチームに加わることを心待ちにしているのかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.