地下の石灰鉱山に中学生驚き 新見で地場産業学ぶ事業スタート

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備北粉化工業の従業員(右)から説明を受ける新見第一中の1年生=唐櫃鉱山の採掘現場

 新見市内の中学生が地場産業の現場を訪ねるキャリア教育推進事業が9日、新見第一中(高尾)を皮切りに市内の中学校で始まった。地元の魅力を知り、地域の将来を担う人材を育てようと、市教委が本年度から新たにスタートした。

 この日は、同中の1年生約110人がクラスごとに酒蔵・三光正宗(哲西町上神代)やJA阿新長久牧場(神郷高瀬)などを見学。石灰石(炭酸カルシウム)製造販売の備北粉化工業(西方)では、約30人が哲多町本郷にある唐櫃(からひつ)鉱山内を見て回った。

 生徒たちは、無数に枝分かれした暗い道をバスで進み、地下約60メートルの採掘現場に到着。白い石灰石が一面に広がり、まるで“地下都市”のような現場で、従業員から「ダイナマイトを爆発させて石灰石を砕き、1日千トン前後を採掘している」と説明を受け、「石灰ができる過程は」「1日にトラック何台で運ぶの」などと質問したり、石灰石の感触を確かめたりした。

 同社の新見工場(西方)に移動し、袋詰めの様子や品質管理室も見学。石灰が食品や医薬品、紙製品などに使われていることを学んだ。女子生徒(12)は「新見は石灰が特産と聞いていたけど、初めて間近で見た。食品にも入っていると知り驚いた」と話していた。

 同事業は総合的な学習の一環で実施。生徒は見学した内容を新聞にまとめるほか、興味を持ったテーマを掘り下げて学習する予定。

新見工場では袋詰めされた石灰が運ばれる様子を見学した