【MLB】大谷翔平は「MLBトップ15に入る」 米“公開謝罪”記者が絶賛、松井31発超えを予想

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

昨季開幕前に大谷を酷評も後に“公開謝罪”のパッサン記者「彼はただただダイナミックな野球選手」

 エンゼルスの大谷翔平投手は今季5月7日(日本時間8日)の敵地タイガース戦で復帰すると、前半戦で打率.303、14本塁打、38打点、OPS(出塁率+長打率).924という好成績を残した。メジャーデビュー前の昨季スプリングトレーニングで不振だった際に大谷を酷評したものの、開幕後の二刀流としての凄まじい成績を見て公開謝罪した米「ヤフースポーツ」の名物コラムニスト、ジェフ・パッサン記者はクリーブランドで行われたオールスターウィーク中にFull-Countの取材に応じ、現時点で「打者としてメジャートップ15~20に入る」と評価。今季の成績については「打率.290、32本塁打」と、ヤンキース時代の松井秀喜氏が記録した日本人最多ホームラン記録の更新を予想している。

 昨季開幕前のオープン戦では打率.125、防御率27.00と苦しんだ大谷。当時、パッサン記者は酷評したものの、開幕後の“二刀流センセーション”を受けて「拝啓 ショウヘイ様」と書き出す謝罪コラムを発表し、その潔さで話題を呼んでいた。「あれは完全に自分が間違っていたんだよ」と振り返る同記者は現在、米メディアの中でも大谷の実力を高く評価する1人だ。

「手術から復帰後、オオタニは打者としてすでにメジャー全体でもトップ15~20に入る打者だと思っている。反対方向へのパワーは凄まじい。走塁のスピードも信じられない。忘れてはいけないことは彼が今、投手として復帰のプロセスも同時に進めていること。彼はただただダイナミックな野球選手なんだ。彼ほどの優秀な打者で、かつ、彼ほど優秀な投手であるということは正直、アンフェアだよ」

 昨年10月のトミー・ジョン手術から2020年シーズンの二刀流復活に向けて、投手としてのリハビリを進めている大谷。メジャーの打者とは別次元の作業を進めながら出場を続けているが、現時点で打者としてメジャーでトップ15にも入る実力だという。そして、投手、打者としてそれぞれエリートレベルにいる大谷の規格外の才能について、パッサン記者は「アンフェア」とまでに絶賛している。

「オオタニはどこまでできるのか、底が知れない」

 さらに、スラッガーとして今季はホームラン数を“大台”に乗せてくると予想している。

「打率は.290ぐらい、本塁打は32本程度では」

 昨季は打率.285、22本塁打だった大谷だが、ヤンキース時代の2004年の松井氏(31本塁打)以来となる日本人2人目の30発に到達すると見ている。それどころか、「32本塁打」というパッサン記者の予想通りなら“ゴジラ超え”を果たすことになる。

「マツイは長期間に渡って優秀だった。現時点で上かどうかは言えないが、オオタニがいずれマツイを超えるか、と聞かれれば、イエスだ。私はそう思うよ。オオタニはどこまでできるのか、底が知れない。それは恐ろしいほどだが、現時点ではノーと言いたい」

 メジャーで10シーズンに渡って活躍し、2009年にワールドシリーズMVPにも輝いたヤンキースの英雄・松井氏との比較は“時期尚早”としながらも、将来的には凌駕すると予想しているパッサン氏。「打者・大谷」の無限の可能性に“最敬礼”していた。(Full-Count編集部)

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