【「サイン」連載企画】《第1回》大森南朋の師匠とは!?「勝手に慕わせていただいてます(笑)」

【「サイン」連載企画】《第1回》大森南朋の師匠とは!?「勝手に慕わせていただいてます(笑)」

──真実は、勝たなければ“真実”にはならない──。最高視聴率25.5%を記録した韓国の大ヒットドラマを基に、テレビ朝日が日本バージョンにリメーク! 「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」として、どこまでも“真実”と“正義”に忠実に、遺体の声なき声に耳を傾ける法医学者たちが、不都合な“事実”を隠蔽する権力社会に立ち向かっていきます。

放送前から話題沸騰の本作の放送を受け、インターネットTVガイドでは連載企画を実施! 初回となる今回は、主演・柚木貴志役を演じる大森南朋さんにインタビュー。大森さんご自身の正義や、反対に権力を行使したいことなど、盛りだくさんの内容でお届けします!

──今回「サイン」のお話を受けた際の、率直な心境をお聞かせください。

「民放連続ドラマ単独初主演でしたので、もちろん少し不安もありましたが、楽しみの方が大きかったです」

──原作がある作品に出られる際に、特別に工夫していることはありますか?

「リメークなので、どうしても世界観は原作に近くなってしまうんですけれども、あまりそこは意識しないようにしています。お芝居のテンションは、その場でこそ生まれるものがあると思うんです。元の作品に引っ張られないように、感覚としてはオリジナルに近いように作っています」

──「法医学」という難しい題材ですが、不安はありましたか?

「実際、(舞台になる)法医学研究院は日本にない機関なので、そこは不安な部分ではありました。解剖医は日本にも実在していますが、リアルな解剖医のたたずまいはどういったもので、そこに加えるファンタジーな部分との線引きといいますか…。まだ撮影も序盤なので、そのあたりは考えながらやっていこうと思っています」

──実際に解剖のシーンにも取り組まれています。どういった苦労があるのでしょうか?

「医療ものみたいに患者の容態が急変して、それに対応していくという世界ではありません。原因を探していくために、どういう手順や道理の中で動いていくのが正解なのかという確認をしていく作業や、そこに亡くなった人に対する思いを足していくことです。それ次第で動きや意識も変わってくると思いますので」

──柚木は愚直に真実や正義を追い求めていきますが、大森さんご自身が大切にされている“正義”はありますか?

「やっぱり、うそをつかないということは大事にしています。あとは、自分のやっている仕事には責任を持っています。ただ、たまにサボる人間ですから、時々うそもついたりするんですけど(笑)。なるべくそうではないように心掛けていくといいますか、あまりそういうことばかりしていると、シワ寄せが自分に回ってきますから…」

──「うそも方便」とは言いますが、ほどほどに…ですね。今回、西田敏行さん演じる兵藤邦昭とは師弟関係です。そこで、大森さんご自身が師匠として慕っている人を教えてください。

「俳優でこれまでお世話になってきた先輩たちは、みんな師匠みたいな人たちなんですけれども、本当に若い頃からお世話になっていたのは大杉漣さん。今でもお世話になっている小林薫さんや、北野武さんも。勝手に慕わせていただいています(笑)。挙げていくとキリがないぐらい、みんな憧れの師匠です」

──「サイン」は、正義と権力の対立構造になっています。大森さんがもしも“権力”を使えたら何をしたいですか?

「もう本当にこういうSNSとかインターネットがはびこる世の中、僕の過去のことなども調べたらすぐ出てきますから。もし絶対的な権力があるなら、そういったネットの情報を全部消したいです(笑)。僕だけじゃなく、世の中の皆さんかわいそうだと思います。絶対に消えないじゃないですか? 世の中からインターネットを1カ月くらいなくしてみたいです(笑)」

──ここでタイトルの「―法医学者 柚木貴志の事件―」にかけまして、ここ最近の“事件!”なエピソードがあれば教えてください。

「やはり子どもが生まれたことです。人生における事件です。まだまだドラマも始まったばかりなのでゆっくりはできず、奥さんにも迷惑を掛けてしまっているんですけれども、徐々に生活は変わってきているのかなと思います。」

──おめでとうございます! 今後が楽しみですね。

「まだ生まれたばかりなので、もう少し大きくなったら旅行にも行きたいです」

──では、初回放送に向けて「サイン」の見どころをお願いします。

「意固地に正義や誠実さを求めている柚木と、この世界といいますか…権力至上主義との対立です。法医学をめぐる物語を主軸に、どこまで自分の真実や正義を貫き通して戦い続けるのか、という人間ドラマを見ていただけると面白いと思います」

──最後に、視聴者の皆さまへメッセージを!

「面白いと思います。キャスト、スタッフみんな本当に頑張っているので、ぜひ毎週木曜日はテレビ朝日を見てください。よろしくお願いします!」

──大森さん、ありがとうございました!

【プロフィール】


大森南朋(おおもり なお)
1972年2月19日生まれ。東京都出身。1996年のCM出演をきっかけに本格的に役者としての活動を開始。「Dr.コトー診療所」(2003・06年/フジテレビ系)や、「ブスの瞳に恋してる」(06年/フジテレビ系=関西テレビ制作)などに出演し、07年の「ハゲタカ」(NHK)では主演を務める。その後、大河ドラマ「龍馬伝」(10年/NHK)や、「S -最後の警官-」(14年/TBS系)、「コウノドリ」シリーズ(15・2017年/TBS)などの話題作に出演。

【番組情報】


「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」
テレビ朝日系
7月11日スタート
木曜 9:00~9:54(初回は、午後9:00~10:09)

テレビ朝日担当 I・S
撮影/尾崎篤志

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