特急かもめ 掘削機と接触 ボーリング トンネル天井貫通 長崎・川平

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先頭などが損傷した特急かもめ=11日午後1時1分、長崎市現川町のJR現川駅

 11日午前10時25分ごろ、JR長崎線の浦上(長崎市川口町)-現川(同市現川町)間のトンネル(約6.2キロ)で、長崎発博多行き特急かもめ16号(6両編成)が接触事故を起こし、緊急停止した。鉄道建設・運輸施設整備支援機構が発注した工事で、トンネル上部で掘削作業をしていた機材が、天井を突き抜けて車両に当たり先頭と左側面が損傷した。
 JR九州によると、乗客154人にけがはなかった。上下線33本が運休、6本が最大1時間の遅延。約6千人に影響が出た。
 同機構の九州新幹線建設局によると、九州新幹線長崎ルートのトンネル工事に伴う周辺地域の渇水対策のため、長崎市川平町でボーリング調査をしていたところ、掘削機がトンネル天井を貫通した。機構と業者が作成した図面では、トンネル上ではないと認識しており、トンネルまで掘削した深度は14メートルという。
 緊急停止した列車は約2時間後に現川駅まで徐行運転。駅前は足止めされた乗客で一時騒然となった。仕事のため乗車していた東京都の女性会社員(23)は「突然急ブレーキがかかり驚いた。いつ運行が再開するのか不安だった」。出張中の東京都の会社経営男性(56)は「仕事にならない」と憤っていた。JR九州は現川駅にバス計8台を手配して長崎、諫早方面に乗客を送った。
 運行は午後4時10分ごろに再開。同機構は「一歩間違えれば大事故につながる可能性もあった。原因究明を徹底し再発防止に努める」としている。

列車が止まり、輸送用バスを待つ乗客たちで騒然となるJR現川駅前=11日午後0時47分、長崎市現川町