「ウィル・スミス」同士のトレードの可能性は?

ドジャースはジャイアンツのリリーフ左腕、ウィル・スミスを獲得するために、自軍の若手捕手、ウィル・スミスを放出するのだろうか。関係者によると、この問いに対する答えは「ノー」である。しかし、ドジャースはジャイアンツの有力リリーバー数名に興味を示しており、12年ぶりに両チームの間でトレードが成立する可能性がある。

関係者によると、ドジャースはスミスのほか、トニー・ワトソン、サム・ダイソン、レイエス・モロンタといったジャイアンツのリリーバー陣に興味を示している。ジャイアンツの編成責任者を務めるのは、昨季までドジャースでGMを務めていたファーハン・ザイディであり、ドジャースのアンドリュー・フリードマン野球部門社長は元同僚とのトレード交渉に臨むことになるだろう。

ザイディがドジャースのファーム組織について豊富な知識を持っていることを考えると、ザイディがドジャースのマイナーにいる有望株に狙いを定め、ドジャースとのトレード交渉に応じる可能性は十分にある。もし両チームの間でトレードが成立すれば、2007年にドジャースがジャイアンツからマーク・スウィーニーを獲得するトレードが成立して以来、実に12年ぶりのこととなる。

ドジャースにはスミスのほか、ケイベルト・ルイーズ、ギャビン・ラックス、ダスティン・メイという有望株がおり、ドジャースはこの「有望株トップ4」をスミスのような半年しか保有できないリリーバーの対価として差し出すつもりはないようだ。よって、「ウィル・スミス」同士の1対1のトレードが実現する可能性は極めて低く、「ウィル・スミス」同士のトレードが実現するとすれば、お互いに複数の選手を差し出すような大型トレードに発展する場合のみだろう。

また、ドジャースはパイレーツのクローザー、フェリペ・バスケスにも興味を持っているが、パイレーツはバスケスの対価として「有望株トップ4」のうち少なくとも2人を獲得することを望んでいるようだ。よって、現時点ではこちらもトレード成立の可能性は低いと言わざるを得ない。フリードマンはどのように補強を進めていくのか。その手腕に注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.