【連載】第70回早慶サッカー定期戦直前特集 第8回 富澤嘉紀×植木佑×目黒雄大

©早稲田スポーツ新聞会

 第8回はクラシコパークの運営で全体をまとめる重要なポジションの三人。彼らがいなければクラシコパークの実現は叶わなかったことだろう。様々な場で輝く学生に当日も注目してください!

※この取材は6月28日に行われたものです。

――自己紹介をお願いします

富澤 4年の富澤嘉紀です。慶應義塾大学法学部法律学科で1年からソッカー部でプレイヤーとして活動しています。早慶戦を見て慶應でサッカーをしたいと思ったのもあって、2年の夏頃からユニサカに入りました。今はユニサカの学生理事として早慶戦の運営をしています。早慶戦が終わった後もスポーツビジネスなど取り組もうと思っています。

植木 慶應義塾大学経済学部3年の植木佑です。早慶戦に関わること自体は今年が初めてで、ノンゼミノンサーです(笑)。早慶戦の他に女子のサッカースクールの運営をしています。小学生のサッカーコーチもしています。体育会に入りたかったんですけど、まぁ色々あって入れなくて。でもやっぱり関わりたいなっていうのがあったので早慶戦に携わらせていただいてます。

目黒 早稲田大学1年の目黒雄大です。ノンゼミノンサーです(笑)。ユニサカは僕が高校2年の時から関わらせていただいてて、僕が何かをしたわけではないですけど、皆さんの思いとかを受け継ぎたいと思って今も引き続き活動しています。体育会に自分が入るっていうよりもサポートしたいなっていう思いがあります。

――それぞれの役割を教えてください

富澤 早慶戦自体は元々部が運営していたものを今はユニサカが広告代理店的な立ち回りでイベントの企画とかをしています。イベントの価値向上に努めてます。その中で生まれた一つがクラシコパークです。ユニサカの中から僕自身が責任者として、運営代表としてやっています。去年からいきなり任されてキャパオーバー状態でしたね(笑)。今年は彼らみたいなメンバーに支えられながらやっている感じです。自分だけ2年目ですね。去年は仕事を知らない状態で始めたら想像以上にキツくて。今年はメンバーも揃ってるので頑張ります。

植木 代表かっこいい(笑)。

富澤 自分は代表ですけど、最終的に全部を決めるのはこの三人ですね。一応彼ら二人にも担当を割り振っています。最終決定の担当ってことですね。雄大はコンコースで、植木はサッカー教室とか。いつもこう俺がしゃべっちゃうよね(笑)。

植木 いやいや(笑)。

――関わろうと思ったきっかけを教えてください

目黒 高校時代、サッカー以外のことに全く手をつけていなくて。選手だけをやっていればいいみたいな気持ちが正直あったけど、ユニサカに入ることでサッカーをやってる人がそれだけなのはいけないなって感じたんですよ。クラシコパークは早慶戦自体と関係あるのかって言われたらないんですよね。でも早慶の色々頑張っている人について発信できればいいなと思っています。

植木 なんだろうな。早慶戦自体には体育会に入れなかったからですかね。一般の学生でも関われるところだったのが大きな理由です。その中でもクラシコパークを選んだのは小学生のコーチをやっているところから、子どもが好きでサッカー教室もやろうって。色んなイベントを通して色んな意見交換をするのが好きなので、それってまさにクラシコパークだなって。色んな人がきて文化交流するのが俺のやりたいことがぎっしり詰まってる。だからクラシコパークの担当をしたいですって言いましたね。

目黒 ユニサカに入ったのは同期に付いて行ったからなんですよ。そこで面白いなって自分も思って関わって。少しかじる程度ではあるけど試合の裏側を知れたのが良かったですね。

富澤 渡邊夏彦さんがユニサカを最初に作った人なんですよ。最初はゼミの活動の一環としてやっていたものが一般社団法人になって活動するようになった感じですね。今は夏彦くんはドイツのプロの方に行っていて。なのでマネジャーの奥山大が担当しています。僕自身は、クラシコパークがすごいやりたかったわけじゃないんですよね。やってみたらって声をかけたいただいて。今やってみてすごく感じているのは、サッカー部っていうのはコミュニティとしてすごく狭くて。体育会は体育会っていうのがあって。自分もそう感じてはいたものの居心地の良さを感じて何も行動してなかったんですよね。でもこのクラシコパークの運営を通じて本当に色んな人と関わることができてるんですよ。絶対に関わらないような行政の人とか、起業してる学生とか。色んな人と会う機会が作り出されていて、実際そこで自分の価値観が大きく変化した気がします。勝手に体育会が真面目で頑張ってるっていう固定概念があったんですけど、彼ら二人含めて色んな活動をしている人を見ていると自分はまだ狭い世界にしかいないんだなって。熱量の置き方だったり方向だったりが違うんだなって。早稲田の外池さんも外部への発信に力を入れていて本当に尊敬してます。体育会っていう固定概念を壊そうとしてるのがかっこいいですよね。サークルとの試合も実行に移したりしてて。外池さんの行動を見てて、思ったことを実行に移してるのが本当にすごいんですよ。体育会が負けたらどうするんだっていうリスクもありながらやっちゃうところはすごいです。

――クラシコパークは大学サッカーの枠を超えたものですね

富澤 そういう思いで始めましたね。早慶戦っていうのはサッカーの試合っていうイメージしかなくて。イベント価値を上げるにはサッカーを知らない人たちにも楽しんでもらうことが大きいですね。それの一つの媒体になるのがクラシコパークなんじゃないかな。そうは言いつつも実行に移すのが結局難しいですね。

――昨年の違いはありますか

富澤 去年は外部の団体の発信にフォーカスしていたけど、今年は部内の活動だったかな。考えていることを発信できていないなって思っていたので、そこから部の紹介とか、早慶戦を知ってもらうことをしないといけないねって。早慶戦の歴史の紹介もしてみたり。

植木 Twitterも今年から始めて、そこで色々クラシコパークのことを紹介したり。出演団体ももちろんですけど、内側のミーティングの雰囲気とかを載せたりしてます。あとはあれですね、小学生にも運営を手伝ってもらう予定です。本当に簡単なことですけどね。チケットもぎりとか、グッズ販売の商品の受け渡しとか。なるべく子どもたちにも多くの人と触れ合って早慶を感じてくれる体験をしたいなって思っています。全く新しい試みですね、これは。

富澤 そもそもやり始めようと思ったのも、試合をただ見るのじゃなくて他の軸もあればいいなって。早慶戦は学生主体だから自由に変えられて。自分たちには業務にしか感じないようなことも、子どもたちにとっては刺激になるのかなって思います。何か仕事をしてみるっていうのが将来的に何か影響を与えられたらいいですね、職場体験のような。そういうのを提供できればその子に対しても記憶体験としてインパクトを残せるんじゃないかな。普通はできないことをできるっていうのが早慶戦ならではですかね。

目黒 全体的に試合以外にフォーカスすることが今年は増えたかな。作り手を増やしたりするのも。学生団体もスタジアムの中で展示したり、部員だけじゃなくて色んな人が関わる早慶戦なんです。

――今年の魅力は何ですか

富澤 自分たちのメッセージを伝えるだけじゃなくてらお客さんがどう感じるかですよね。ただ自分たちが伝えたいことを伝えるだけでもこっちのエゴでしかないからお客さんがどうしたら楽しんでもらえるのか。記憶に残る体験にするための設計を意識しましたね。今年はお客さんを意識していますね。イベント運営の大変さは痛感してますね。

――進行状況はいかがですか

富澤 一度も順調だったことがないね(笑)。

目黒 スタートも遅かったですもんね。

富澤 そもそもクラシコパークをやるかどうかも審議してて。そこから急ピッチでやって。一から企画を練ってできたかっていうと完璧ではなかったですね。

目黒 今年は企画を絞ったんですよ。去年は広いスペースで点々と演技していたんですけど、一箇所に集中させて。時間も短いので団体数も減らしました。

富澤 クラシコパーク自体も今年だけのものじゃないので、やりたいこと全てはできないけど少しずつ良くなっているんじゃないのかな。自分は来年いないですけど、思いを持って続けてほしいですね。

――どんな早慶戦にしたいですか

目黒 第一は試合ですね。選手同士の戦いを見てほしいです。僕たちの活動が結果的に大学サッカーとか色んなところに貢献できればいいですね。

植木 俺も試合をって言いたいところなんですが(笑)。結構色んな人にクラシコパークって何って言われるんですけど、外の人に分かりやすいように伝える時にお祭りみたいな感じだよって。参加者が最終的にはお祭りに来たんだから試合も見に行こうよって。今は試合を見に行こう、ついでにお祭りに行こうってなってるんですけど、今後はクラシコパークが目的にもなるようになればいいなって思ってます。

富澤 自分が夢舞台って感じるような早慶戦にしたいです。やっぱり主役は出ている選手たちだけど、他の選手も輝いていて。でも悔しい気持ちもあって。早慶戦に出るためにきた選手もいる中で、主要メンバーとして運営をさせていただいてる自分としてはもっと早慶戦の価値をあげたいって思っています。もっともっと早慶戦が社会的に注目される中で試合が行われたら嬉しいです。選手側の気持ちもあるし、運営側の気持ちも両方ありますね。サッカーっていうキーワードだけでは関わることができなかった人たちがクラシコパークを通じて試合にも見に来てもらえればつながっていくんじゃないかなって思っています。一つは早慶戦の価値を上げたいっていうのと、あとはサッカーを知らない人にもサッカーを知ってもらうっていうのがあります。発信できる一番の場にいると思っています。

――来場者へメッセージをお願いします

富澤 自分は今年が最後の早慶戦ということで、来てもらう人たちにとってはまだまだ試合を見に来たっていう意識しかないと思うんですよ。早慶戦を見にきてる人がほとんどなのは自分たちの力不足なのかなって思います。でも同時にサッカーの試合だけじゃなくて企画練ってるんだって知ってもらえるだけでもやってる意義を感じるのかな。運営体験とかサッカー教室とかを通じて小中高生が早慶に来たいって思ってくれれば嬉しいですね。

植木 欲張りですね、全部言われちゃったよ(笑)。

目黒 体育会が主体となってサッカーだけじゃなくてクラシコパークとかでそれ以外の団体との関わりを見た上で、視野を広げるきっかけになったらいいなって思います。

植木 全部言われちゃいましたよ(笑)。今年から新しくやる早慶戦の歴史だったりTwitterだったりにも注目してほしいです。知見を広げてほしいし、早慶を目指してほしいです。色んな学生団体がいて、部員が手伝ってたりっていうのはおかしいことがたくさんあるんですよ。試合を見に来たのになんでお祭りしてるの?って。それを一種の経験にして、こういう学生団体がいるんだって思ってほしいです。後は単純に、早慶を目指してくれれば嬉しいです、本当に。

――ありがとうございました!

(取材・編集 大山遼佳)

◆植木佑(うえき・ゆう)(※写真右)

慶應義塾大学経済学部3年。サッカーと子どもが好きな植木さんはサッカーコーチもしているそう。運営体験など新たな試みに挑戦しています!

◆富澤嘉紀(とみざわ・よしき)(※写真中央)

慶應義塾大学法学部法律学科4年。今年で最後の早慶戦を迎える富澤さん。学生の枠を超え、大学サッカーの魅力で詰まった早慶戦は彼なしでは実現できません!

◆目黒雄大(めぐろ・ゆうだい)(※写真左)

早稲田大学1年。高校2年時にユニサカに入り、選手を支える側になりたいと運営チームに参加。早慶戦の歴史をコンコース内で展示するなど、外部への発信にも力を入れています!