先日、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックスがベンフィカからアトレティコ・マドリーへと移籍することが決まった。
サッカー界は現在選手の価値がうなぎのぼりになっており、とくに若手に関してはこれまででは考えられないほどの額が投じられている。
その中で、「世界最高額」を記録した10代のTOP5とは?『Sportskeeda』の記事からピックアップしてみよう。
5位:ルーカス・モウラ(サンパウロ→PSG)
移籍金:4500万ユーロ(およそ56.6億円)
サンパウロで若くして大ブレイクを果たし、ルーカス・モウラはマンチェスター・ユナイテッド、ユヴェントスなどいくつかのトップクラブによってリストアップされた。
最終的には、彼に4500万ユーロもの資金を投じたのはパリ・サンジェルマンだった。当時はクラブの歴史上最も高額な補強にもなった。
パリ・サンジェルマンで彼は6シーズンを過ごし、230試合に出場。クラブがフランスだけでなく欧州でもトップレベルのチームに成長する助けになったものの、最後は彼以上の大補強の煽りを受けて退団。トッテナムに移籍した後、初めてのチャンピオンズリーグ決勝を経験している。
4位:ヴィニシウス・ジュニオール(フラメンゴ→レアル・マドリー)
移籍金:4600万ユーロ(およそ57.9億円)
ヴィニシウスはプロサッカー選手となってから僅か10日で巨大な契約を結んだ。当時はまだ17歳で、スペインへ渡るためには18歳の誕生日である2018年7月12日を待たなければならなかった。
サンティアゴ・ベルナベウに来てからはBチームに当たるカスティージャに送られ、フレン・ロペテギ新監督の信頼は得られず。しかしその後サンティアゴ・ソラーリ氏が新たな指揮官となってから、トップチームで出場機会を獲得した。
すぐにその才能を見せると、ジネディーヌ・ジダン氏の下でも重要な役割を任された。31試合に出場して4ゴールを決め、素晴らしいデビューシーズンを過ごした。
3位:アントニ・マルシャル(モナコ→マンチェスター・ユナイテッド)
移籍金:4900万ユーロ(およそ61.7億円)
アントニ・マルシャルは2013年にモナコとプロ契約を結んだ。ヨーロッパで最も期待される若手選手の一人となり、2015年には『Tuttosport』のゴールデンボーイ賞を獲得している。
そしてその夏、マンチェスター・ユナイテッドは驚くべきことに3600万ポンド、ボーナスすべて加えれば5760万ポンド(およそ83.8億円)にもなる巨額のオファーで彼を引き抜いた。
その価値があったかどうかはまだよくわからない。時折輝きを見せるものの、監督からは一貫した信頼を得られておらず、怪我の問題やピッチ外のトラブルもある。これからどこまで巻き返せるか…。
2位:ジョアン・フェリックス(ベンフィカ→アトレティコ・マドリー)
移籍金:1億2600万ユーロ(およそ158.6億円)
1年前、ジョアン・フェリックスはベンフィカのアカデミーに所属していた選手だった。UEFAユースリーグ決勝進出に貢献したことで評価され、2018年8月にトップチームでデビューしてからの歩みはあまりにも速かった。
彼は初のトップリーグで43試合に出場し、合計20ゴールを決めた。ベンフィカが2018-19シーズンのポルトガルリーグを制覇する原動力となった。
ユヴェントスなど多くのクラブが彼に注目したこともあって価格は高騰。アトレティコ・マドリーが射止めた額はなんと1億2600万ユーロにまで上昇していた。これは全年齢のカテゴリでも史上3位となる高額の取引だ。
1位:キリアン・エムバペ(モナコ→PSG)
移籍金:1億3500万ユーロ(およそ169.9億円)
スーパースターであり、ワールドクラスであり、20歳にしてワールドカップの王者。そしてもちろん、世界で最も高額な10代選手だった。キリアン・エムバペはまさにレジェンドになることを約束されている男だ。
2016-17シーズンにモナコで素晴らしい活躍を見せた。そして1年後にパリ・サンジェルマンが彼の獲得を発表し、その移籍金は1億3500万ユーロというとんでもないものになった。
しかも、ボーナスが加われば1億8000万ユーロ(およそ219.6億円)にまで上昇するという契約だった。それはおそらくもう大半の条件が満たされたものと思われるが…。
その期待の大きさをものともせず、エムバペは「世界最高額の男」ネイマールを凌駕する落ち着きと活躍を見せ続けている。本物のスーパースターはこういうものだと証明している。