河北春秋(7/12):開幕したての頃、今季はもう駄目かと気落ち…

©株式会社河北新報社

 開幕したての頃、今季はもう駄目かと気落ちした。だから前半戦を終えて4位はまずまずだろうか。でも、少し前まであんなに調子が良かったのに、なぜ? ついぼやきたくもなる▼プロ野球の東北楽天である。西武から強打者、浅村栄斗内野手を獲得し、今季こそ優勝をとファンの期待は大きかった。それなのに開幕目前の3月に投の大黒柱、則本昂大投手が肘の手術で離脱した。もう1人の柱、岸孝之投手も開幕戦での登板中にけがをし、5月末まで戦列を離れてしまった▼予想に反しチームは健闘した。前年の覇者ソフトバンクなどを抑え、一時首位にも立った。好調な打線が引っ張り、投げては救援陣がフル回転し先発の駒不足を埋めた▼おかしくなったのはセ・パ交流戦終盤の6月下旬だ。投打の歯車が狂い、あれよあれよという間に10連敗し順位を落とした。8月まで首位に座りながら失速し、3位でシーズンを終えた2017年を思い起こす▼光明が差した。則本投手が9日に復帰し、チームの11連敗を阻止した。役者がようやくそろった。東北楽天は同じ日、球団創設以来、最速で主催試合の観客動員100万人突破を達成した。ファンの熱気は高いままだ。パ・リーグは2位以下が4ゲーム内にひしめく。巻き返そう、イヌワシ軍団。(2019.7.12)