主力不在も「勝ってみせる」 選手宣誓 小川桜輔主将(長崎鶴洋)

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力強く選手宣誓する長崎鶴洋の小川主将=県営ビッグNスタジアム

 新時代のスタートとなる101回目の夏。「令和の始まりにふさわしい、記憶に残る大会を目指し、正々堂々、勇気を持って戦うことを誓います」。選手宣誓をやり遂げた長崎鶴洋の小川桜輔主将は「緊張したが、練習した成果が出てよかった」と表情を緩めた。
 宣誓文は父と考えた。伝えたかったのは「感謝」。戦争もあった昭和、多くの災害に見舞われた平成を乗り越えて、野球ができる環境を整えてくれた人たちがいる。厳しくも温かく指導してくれた監督、試合でミスしても「次、頑張れ」と励ましてくれた先輩、共に支えあったチームメート…。多くの顔が浮かび、思いがあふれ出た。
 小学5年でソフトボールを始め、白球を追い続けた。ポジションは左翼。高校では2年秋から主将を任された。NHK杯の長崎地区予選で今季の公式戦初勝利を挙げ、応援に訪れた保護者らの拍手と歓声に感激した。
 6月、バッテリーをはじめ、3年生の主力5人が一足早くチームを離れた。彼らは今、ハワイ沖で航海実習中だ。出発前「俺たちがいなくても大丈夫か」と心配する仲間たちに、主将として「勝ってみせる」と胸をたたいた。
 卒業後は就職予定で、この大会が区切りとなる。初戦は15日。「最後まで諦めず、悔いのない試合をする。乗船組の5人の分まで思い切りやりたい」。プレーできる喜びをかみしめ、完全燃焼を誓う夏が今、幕を開けた。