【東京五輪 開幕まで1年(上)】代表争い、熱く激しく

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全日本実業団選手権の女子決勝で、シャトルを打ち返す再春館製薬所の山口茜=2019年6月
昨年の世界選手権・女子ダブルスで準優勝した福島由紀(右)、廣田彩花組=中国・南京

 東京で56年ぶりの開催となる夏季五輪は来年の7月24日に開幕する。チケット販売が始まり、会場運営をチェックするテスト大会も本格化するなど、世界中のアスリートを迎える祭典の準備はいよいよ最後の1年に入る。各競技ではこの夏、世界選手権をはじめ重要大会がめじろ押し。日本代表入りを目指す選手にとっても正念場となる。

 2020年東京五輪の日本代表争いは各競技で激しさを増している。

 2組まで出られるバドミントンの女子ダブルスは、昨年の世界選手権を制した永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)、2年連続世界選手権準優勝の福島由紀=坂本中出、廣田彩花=玉名女子高出=組(アメリカンベイプ岐阜)、16年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)の3ペアを中心にしのぎを削る。代表は来年4月末までの国際大会で獲得したポイントによる世界ランキングに基づいて決まる。廣田は「一戦一戦を大事に戦いたい」と力を込めた。

 女子シングルスでは山口茜(再春館製薬所)と奥原希望(太陽ホールディングス)が有望。八代東高出身ペアの園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)が男子ダブルスの代表を目指す。

 卓球のシングルスは来年1月の世界ランキング上位2人が代表となる。女子は五輪で団体2大会連続メダルの石川佳純(全農)、00年生まれの伊藤美誠(スターツ)と平野美宇(日本生命)らが競う。伊藤は「毎回(大会の)上位にいることが大事」と話す。

 柔道は2年連続世界王者の阿部一二三(日体大)と丸山城志郎(ミキハウス)がいる男子66キロ級が熱い。阿部は国内外で、3大会連続で優勝を逃し、負傷も続く。一方の丸山は昨秋から阿部に2連勝し、勢いに乗る。今夏の世界選手権(東京)は両雄の争いに注目が集まり、21歳の阿部は「しっかり自分の柔道をして優勝するだけ」と神経を研ぎ澄ます。

(2019年7月12日付 熊本日日新聞朝刊掲載)