久保建英の運命は?レアルに「生き残れなかった」カスティージャ出身5名の大物

レアル・マドリードへの電撃移籍を果たし、現在、北米ツアー帯同中の久保建英。

再びの銀河系軍団作りを進めているチームにポジションはあるのだろうか?と考えている日本のファンも多いことだろう。今回は過去にカスティージャでプレーしていたものの、トップチームでは活躍できなかったスターたちを紹介したい。

これを「狭き門」ととるか「活躍できなくても道は開けている」と取るかはあなた次第だ。

フアン・マタ(マンチェスター・ユナイテッド)

カスティージャ在籍期間:2006~2007

マタはカスティージャで結果を残していたが、トップチームではプレーせず。バレンシアでデビューした選手だ。

現ヴィッセル神戸のビジャと共にチームの攻撃を牽引し、2010年にはスペイン代表としてワールドカップ優勝も経験した。その後イングランドに渡り、プレミアリーグを代表するアタッカーへと成長、現在に至る。

技術的には当時のレアルのスタメンに遜色なかったが、 若くしてバレンシアのエースとして重要な役割を与えられたことで才能が開花したとも言える。

フィリペ・ルイス(アトレティコ・マドリー)

カスティージャ在籍期間:2005~2006

先日、コパ・アメリカのタイトルを獲得したブラジル代表の左サイドバックもレアル出身である。

初めて移籍した欧州のクラブはアヤックスであったため、カスティージャに入団したのは20歳の頃と少し遅め。しかもたった一年で退団することとなった。

ただその後、デポルティーボで徐々に頭角を現すと、アトレティコではシメオネの薫陶を受けて、技術と献身性を兼ね備えた選手に成長した。

主力として歴史的なリーガ優勝を果たし、2強時代を終わらせた。シメオネとの出会いはまさに転換点だったと言えそうだ。

パブロ・サラビア(PSG)

カスティージャ在籍期間:2009~2011

今夏よりPSGでプレーすることが決まったサラビア。

今季は自身のゴールアシスト共にキャリアハイを記録、またベン・イェデルとのコンビはリーガ屈指のデュオであった。

そんな彼がレアルでトップチームに上がった頃は前線にスーパースターがひしめいており、カスティージャ上がりのアタッカーには厳しい環境であった。

そのため既定路線であるヘタフェに移籍、経験を積んだ後にセビージャでブレイクした。境遇やポジション的に久保に近いものを感じるが果たして…。

マルコス・アロンソ(チェルシー)

カスティージャ在籍期間:2008~2010

今やチェルシーに欠かせない大型サイドバックもレアルでキャリアをスタートさせた。

しかしトップチームには定着できず、ボルトンに移籍。出世コースを外れたかに見えたが、この時期にプレミアリーグを経験したことが後のブレイクにつながったのかもしれない。

チェルシーでは当時の監督、コンテの十八番である3バックのウィングバックとして重用され、リーグタイトルも手に入れた。

レアルに残っていてもマルセロとの競争を強いられていたため、退団は正しい判断であったと言えそうだ。

ファビーニョ(リヴァプール)

カスティージャ在籍期間:2012~2013

ファン・ダイクの活躍はもちろん、中盤のファビーニョの献身性は今季のリヴァプールの守備力を大きく向上させた。

ファビーニョは2016-17シーズン、エムバペらと共に若いモナコをリーグ優勝、CLベスト4に導いたことで注目を浴びるようになった。

彼がそれ以前にレアルでプレーしていたことはあまり知られていないかもしれない。ただ、トップチームではほぼ試合に出られなかった。

彼を筆頭にこの頃からレアルは純粋なボランチを放出し続けていたが、ファビーニョを売ってしまったことを後悔しているのではないだろうか。

© 株式会社ファッションニュース通信社