「鈴木敏夫とジブリ展」13日開幕 ハウステンボス美術館 作品の本質を言葉で表現

鈴木氏直筆の書画などが並ぶ会場=佐世保市、ハウステンボス

 スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏の言葉にスポットを当てた展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」が13日、長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)内にあるハウステンボス美術館で開幕する。12日はオープニングセレモニーがあり、鈴木氏も出席して見どころを紹介した。
 HTB主催、長崎新聞社共催。鈴木氏は、宮崎駿、高畑勲両監督の思いや意図をくみ取り、作品の本質を言葉で表現。「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」、「風立ちぬ」の作中で語られるせりふの直筆書画などが並び、世界観に触れることができる。
 「千と千尋-」に登場する「湯婆婆(ゆばーば)」と「銭婆(ぜにーば)」を高さ約3メートルの巨大オブジェで再現。口の中に手を入れ、開運と恋愛運のおみくじが楽しめる。鈴木氏が考案した図柄を施した「長崎ハタ」も展示。彩りを添えている。
 セレモニーでは関係者がテープカットをして開幕を祝った。鈴木氏は22年前にジブリの社員旅行でHTBを訪れていたエピソードを紹介。「ご縁があっての開催。活字になる前の、力を持った手書きの重みを感じてほしい」と語った。
 セレモニー終了後、長崎市のハタ職人、小川暁博さんがハタ揚げを実演。オリジナルデザインの特大ハタが空を舞った。
 期間は9月23日まで。開館は午前9時~午後9時。HTBの「1DAYパスポート」など各種パスポートがあれば入場無料。

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