4年に1度開かれる第7回世界なぎなた選手権(6日、ドイツ・ビースバーデン)に、2大会ぶり出場した県立松浦高教諭でなぎなた部監督の板垣勇さん(47)=4段=が男子団体戦と型の2種目で優勝。日本の完全優勝に貢献した。
全日本選手権5回優勝の実績がある板垣さんは、団体戦(1チーム3人)では大将として出場。初戦から決勝まで全て3-0で勝ち上がった。
試合のヤマ場は準決勝のベルギー戦。相手は2メートル近い身長だったが、「8年前に対戦し、どういう選手か分かっていた」と開始5秒で「スネ」で1本先取。その後は激しい攻めをしのぎ切った。決勝のオランダ戦は「一番集中できた。2分以内に納得できる技を決める」と臨み、「コテ」「メン」を連取する会心の試合となった。
一方、型は初出場。“なぎなたの母国”の代表として重圧を感じたという。全日本合宿ではパートナーの加藤大貴5段(愛知)との練習に多くの時間を割いた。「しっかりした型ができたと思うが、初戦は何をしたのか覚えていない。決勝も試合が終わって壇上から降りた瞬間、頭が真っ白になった」と振り返った。
年齢的にも最後の国際大会という決意で臨んだ板垣さん。「これからは世界での経験を生徒にうまく伝えられる指導者になりたい」と抱負を語った。
松浦高・板垣先生 なぎなた世界一 団体と型
- Published
- 2019/07/13 00:13 (JST)
- Updated
- 2019/07/14 00:10 (JST)
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