島原、一丸で完封 好守で1年生投手救う

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【1回戦、島原―長崎西】バックの好守に支えられて5回1/3を無失点と力投した島原の吉田有=県営ビッグNスタジアム

 辛抱強く、全員で1点を守り抜いた。過去5年間で夏は1勝だけだった島原が、スコアボードに最後まで「0」を並べて2回戦進出。中島監督は「打ち合いと思っていたから、びっくり。本当に頑張ってくれた」と選手たちの執念をたたえた。
 先発マウンドに立ったのは、背番号18の1年生吉田有。相手の長崎西が六回までに残塁13で無得点だったことが示すように、何度もピンチをしのいだ。三回は2死満塁で濱上が一、二塁間、四回は2死二、三塁で石橋尚が左翼後方の、いずれも安打性の打球を好捕。苦しみながら力投した後輩を必死にもり立てた。
 日頃はどちらかといえば打撃に力を入れるが、シートノックでは“27アウト”をミスなく連続で取るまで、長いときは2時間以上守備にも励む。濱上、石橋尚ともに「好きじゃない当たり」だったが、そうした練習で培った粘りや3年生の意地を、ここ一番で見せた。
 九回も1死一、二塁の一打同点、サヨナラ負けの場面で相手中軸を迎えたが、またも濱上がドライブ性のライナーをつかんで二塁へ転送。土壇場の反撃ムードを併殺で断った。
 1-0の勝利は総じて投手の活躍が大きい中、この日の完封は、まさに一丸でやり遂げた。2回戦の相手は第2シード佐世保実。厳しい戦いも予想されるが、主将の濱上は「次もピッチャーには自信を持って投げてもらい、それを全力で支える」と闘志を燃やした。