病害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」長崎県内初確認 県、農薬散布呼び掛け

ツマジロクサヨトウの幼虫(写真上)と成虫(農水省植物防疫所提供)

 鹿児島県で国内初確認された病害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」について県は12日、長崎県内3市で幼虫と成虫が確認されたと発表した。まん延を防ぐため農薬の散布と早期の刈り取りを指示している。
 農林水産省と県が9~12日、県内82農地を調査し、飼料用トウモロコシを栽培する6カ所で見つかった。3市について「現時点では非公表」としている。県は虫が見つかった農地へ農薬の散布などを指示し、「観察を密にし、見慣れない虫を見つけたら連絡してほしい」としている。
 幼虫は体長4センチほど。飼料用トウモロコシやスイートコーン、水稲など80種類以上の作物の葉や実を食い荒らし、被害が出る恐れがある。人への影響はない。県は被害の拡大を防ぐ対策会議を16日に長崎市で開く。

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