被爆の実相や医療など学ぶ アフリカ10カ国新聞記者

 アフリカ10カ国の新聞記者10人が9日、大村市久原2丁目の国立病院機構長崎医療センター臨床研究センターや、長崎市平野町の長崎原爆資料館などを訪れ、医療や原爆などについて学んだ。
 国際協力機構(JICA)が日本やJICA事業について理解を深めてもらおうと、毎年海外の報道関係者を日本に招いている。今年は8月に横浜市で開催されるアフリカ開発会議(TICAD)を前に、アフリカから招待した。
 原爆資料館では平和案内人の説明を受けながら館内を見学。熱心にメモを取り、話に聞き入った。隣接する国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館では、平和の祈りを込めて黙とうをした。
 コートジボワールから参加したボニアド・ジェルメンヌさんは「戦後の長崎の復興に感銘を受け、市民の強靱(きょうじん)な精神力を感じた。敬意を表したいと思う」と話した。

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