訓練で遮断機下りず事故、京福電鉄社員が無罪主張 京都地裁

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【資料写真】京都地裁(京都市中京区)

 京都市北区の京福電鉄北野線の踏切で運行訓練中に遮断機が下りずに電車とタクシーが衝突した事故で、業務上過失傷害罪に問われた京福電鉄(中京区)運輸課長の被告(54)の初公判が12日、京都地裁(入子光臣裁判長)であった。被告は「無遮断状態は想定できなった」として無罪を主張した。

 起訴状によると、昨年7月17日午後1時ごろ、運行制御装置の訓練中、事故が起きた踏切付近に人員を配置するなどの安全対策を講じず、電車とタクシーの衝突事故を発生させ、タクシーの男性運転手(74)に腰の骨を折る重傷を負わせたとしている。

 検察側は冒頭陳述で、被告は訓練を統括する立場で、踏切に人員を配置するなどして踏切の作動状況を確認する監督責任があった指摘。一方、弁護側は、訓練や装置に問題はなく、無遮断状態は社員の関知しない信号システムに起因するものだとして「被告に事故の予見可能性はなかった」と主張した。