温泉神社127年ぶり新築 雲仙、住民ら本殿完成祝う

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127年ぶりに新築した本殿=雲仙市小浜町、温泉神社

 長崎県雲仙市の雲仙温泉街にある温泉神社の本殿が127年ぶりに建て替えられ、11日、住民ら約70人が参列して奉祝祭があった。
 同神社は、701(大宝元)年に開山した温泉山をまつるために創建されたと伝わり、島原半島各地にある温泉神社の総本山。「うんぜん」と「おんせん」の漢字表記が長らく同じだったため、山々の総称である温泉岳は1934年の国立公園指定の際、現在の「雲仙岳」に表記を改めた。
 1892(明治25)年に建てられた旧本殿は、老朽化が進んでいたため、浄財を募って昨年10月から新築工事に着手。ご神体を仮殿に移して旧本殿を取り壊し、今年3月に新しい本殿が完成。6月、ご神体を本殿に戻す遷座(せんざ)祭が行われた。
 新しい本殿は幅約7メートル、奥行き約8メートル、高さ約9メートル。奉祝祭には氏子ら地元住民など約70人が参列し、新築を祝った。境内にある樹齢約200年の「夫婦柿」が、恋愛成就を願う観光スポットにもなっている同神社。広瀬和一郎宮司(70)は「お参りしてくださる方に幸せを与える場所として、末永く地域を見守る神社でありたい」と話した。

神事で本殿新築を祝う住民ら=雲仙市小浜町、温泉神社