暑い夏こそ「カレーの町」へ! 長崎・大村

ご当地グルメ、マップなど 地域おこし多彩に

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中島隊長が経営するレストラン「ペーパームーン」で提供している大村あま辛黒カレー

 暑い夏に食べたくなるメニューがカレーではないだろうか。実は長崎県大村市は個性豊かなカレーが楽しめる「カレーの町」。そんなカレーによる町おこしに取り組む人たちに話を聞いた。
 黒いルーに大村市特産の黒田五寸人参(にんじん)が入った「大村あま辛黒カレー」。2008年に発足した「大村あま辛カレーうまか隊!」が、まちおこしのために開発した大村のご当地カレーだ。
 天正遣欧少年使節やシュガーロードの歴史になぞらえ、スパイスと野菜で「あま辛」を、黒田五寸人参が育つ黒土の「黒」を竹炭粉で表現。中島文雄隊長は「食べた人はニンジンの甘さに驚くし、『胸焼けしない』と好評」と語る。
 全国のご当地グルメが集まるB-1グランプリに出品しているほか、市内では一定の条件を満たせば「あま辛黒カレー」として認定しており、現在9店舗で味わえる。「カレーは大村の魅力を県外の人に伝える絶好のツール。カレーを通じて多くの人に大村を訪れてほしい」と中島隊長。
 一方、地元の事業者が連携し、「カレー」をキーワードに町おこしに取り組んでいるのが、飲食店を中心とした11店が加盟する「長崎街道大村宿カレーマップの会」。各店のカレーと合わせ、江戸時代に長崎街道の宿場として栄えた大村宿の歴史を紹介するマップの発行に取り組んでいる。
 会ではこれまで、地元食材を活用した「天正夢カレー」の開発やオリジナルソングの制作に取り組んできた。安永容子会長は「老若男女に受け入れられるカレーは人と人をつなぐ食べ物。各店こだわりのカレーで町をPRしたい」と話す。
 カレーを生かした取り組みはほかにも。おおむら夢ファームシュシュと市観光コンベンション協会が開発したレトルトカレー「大村海軍カレー 将」は17年度、県特産品新作展で最優秀賞を受賞。今年6月には市内10店舗のカレーが味わえる「大村カレーグランプリ」(大村青年会議所主催)も開催され、盛り上がりを見せた。
 中島隊長は「市内にカレー屋は増えていると感じており、“カレーの町”が少しずつ浸透しているのかな」、安永会長は「カレーマップは本年度も発行する予定。自分たちが楽しんで活動を続けないと」とそれぞれ思いを語る。今夏は“カレーの町大村”を散策して、お気に入りの一皿を見つけてみては。

昨年度発行した「カレーマップ」をPRする安永会長=大村市池田2丁目