ハミルトンを下してボッタスがポール獲得。復調気配のガスリーがベッテルを上回る5番グリッド/F1第10戦イギリスGP

 7月13日現地時間午後2時、F1第10戦イギリスGPの予選が行なわれ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4番手、ピエール・ガスリーは5番手に入っている。

 土曜は朝から雲が広がり、気温も上がらず18度、路面温度も31度と低めのコンディションとなった。

 Q1は各車がソフトタイヤでコースインし連続走行でアタックを続けて行く。5分ほど待ってからコースインしたフェラーリ勢だけがミディアムタイヤを選択。7分遅れでコースインしたメルセデス勢はソフトでトップに立ち、ミディアムのシャルル・ルクレール(フェラーリ)は0.020秒差で続く。フェラーリ勢と同じタイミングでコースインしたフェルスタッペンはターボラグの違和感を訴えるものの0.187秒差の3番手につける。

2019年F1第10戦イギリスGP 予選でポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタス

 路面のインプルーブに備えて各車ともコース上に留まり、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はソフトでコース上を走る。最後のアタックでタイムを伸ばすことができなかったケビン・マグヌッセン(ハース)が16番手。ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)が17番手とQ1敗退。セルジオ・ペレス(レーシングポイント)は0.013秒マグヌッセンを上回ってQ2進出を果たした。18番手はランス・ストロール(レーシングポイント)、最後尾はウイリアムズの2台となった。

 Q2では決勝のスタートタイヤを考慮してメルセデス勢とルクレール、レッドブル勢がミディアムでコースイン。ベッテルはやや遅れて中古のソフトでコースインした。

 同じミディアム同士の戦いではルクレールがボッタスに0.026秒差を付けてトップに立ち、3番手ハミルトン、4番手に0.392秒差でガスリーがつけてフェルスタッペンを0.05秒上回るが、フェルスタッペンもアタック2周目でこれを上回ってルクレールに0.202秒差の4番手へ上がる。

 中団勢ではルノーのダニエル・リカルド(ルノー)が最上位6番手につけ、マクラーレン勢も僅差でこれに続く。ベッテルはは7番手タイムでしかなく最後に新分ソフトを投入してアタックを行ない、5番手に浮上してQ3進出を決めるがスタートタイヤはソフトとなった。

 中団勢ではリカルドが最上位の7番手、ランド・ノリス(マクラーレン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)と続いたが。カルロス・サインツJr.(マクラーレン)は2回目のアタックでタイムを伸ばせず13番手でQ2敗退となった。その他11番手・12番手でアルファロメオ勢、14番手ロマン・グロージャン(ハース)、15番手ペレスというQ2敗退となった。

 Q3では当然各車ともソフトでアタック。まずはボッタスがターン6の飛び込みでで奥まで攻めすぎたハミルトンのタイムを0.252秒上回った。フェルスタッペンは0.390秒差に肉薄するタイムで3番手に迫り、最終コーナーで大きなミスを犯したルクレールを上回る。ガスリーは0.690秒差の5番手で、ベッテルは振るわず0.694秒差の6番手に沈んだ。

 最後のアタックでハミルトンはセクター3で最速タイムを刻むものの僅か0.006秒ボッタスに届かず。そしてルクレールはセクター1で最速でセクター2と3でも自己ベストを更新したものの0.079秒差の3番手に留まった。

 フェルスタッペンは0.183秒差まで詰め寄ったが4番手、ガスリーは0.497秒差で5番手。ベッテルは0.694秒差で6番手に沈んだ。中団トップの7番手はリカルドで8番手ノリス、9番手アルボン、10番手ヒュルケンベルグまで0.2秒差という接戦のイギリスGP予選となった。

2019年F1第10戦イギリスGP予選 PP:バルテリ・ボッタス、2番手:ルイス・ハミルトン、3番手:シャルル・ルクレール

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